「ゴメンネ…ギンタン……大好きだよ……」
最後に告白を残し、ドロシーはギンタの腕の中で鼓動を止めた……
ギンタ「ドロシーっ!ドロシーーーーーっ!!」
響き渡るギンタの絶叫。
それを意に介さず、仮面の男が冷ややかに声をかける。
仮面の男「別れは済んだか?なら次は感動の対面だ」
仮面を外した男の素顔を目の当たりにして、ギンタは絶句した。
ギンタ「…っ!」
その顔は、6年前にメルヘヴンに来て、アランやガイラと共にチェスと戦い命を落としたはずの……父親ダンナ!?
ダンナ?「なぁギンタ!お前もこっちに来いよ!」
ダンナ?「…親子で世界を浄化しようぜ!」
第101話「父と息子」
ギンタ「黙ってろ」
ダンナ?「何?」
息子を惑わすべく、素顔を晒して声をかけたはずだが、それを毅然に突っぱねるギンタ。
ギンタはドロシーの亡骸を優しく抱き寄せながら呟くように言う。
ギンタ「今、ドロシーとお別れしているんだ……」
ギンタがメルヘヴンに来たとき、初めて出逢ったのがドロシーだった。
そしてそれからギンタのワクワクする冒険が始まったのだ……!
ギンタ「いつでもそばに居てくれた……。いつの間にか、そばにいるのが当たり前だと思っていた」
ギンタ「お互いにケンカばっかして、お前が掛け替えの無い大事な存在だってこと、気づいてなかった……」
他のみんながそうであったように、次第に黒い羽となって消えていくドロシーの体。
………ギンタ、そんなにドロシー様とケンカなんかしてたっけ?
………覚えがないんですが(汗
ギンタ「ごめんな……っ!だって………!」
非情にも、抱きしめるべき肉体は消えて天に去る。
手応えを失うその虚しさが、悲しみを増幅させる。
ギンタ「ドロシーぃぃぃぃぃっ!!」
ギンタ。お前は今、泣いていいっ!(お約束)
ギンタ「お前とだと、俺…まるで母ちゃんとケンカしてるみたいだったから…っ!」
Σ(^_^;!?
えーと、ギンタ。悲しんで泣いてるところ悪いんだけど、ツッコミどころ満載ですからっ!
……お前、ドロシー様に母ちゃん像を見てたんかい。
俺、ドロ×ギン派だったんだけど、お前がそのつもりならドロシー様はお前には渡しませんっ!渡しませんからそのつもりでっ!!(爆
一方、東京。
ギンタママ「よくケンカしてたなぁ。ダンナやギンタと」
確かにそんな感じですよねぇ……
ギンタママ「アタシ、あいつらの語るメルヘンの世界をバカにしてた。でも、それは信じてなかったからじゃなくて、認めてしまうことが怖かったからかも」
小雪「えっ…?」
ギンタママ「見えていたのよ、アタシにも。……もう、見えなくなったけどね」
そういえば……すると、誰がその中心にいたことになるのだろうか?
ダンナとギンタがメルヘヴンに呼ばれ、小雪をベースにしてスノウが作られた。
そしてギンタママの目を通してディアナは東京の世界を見ていた……
何もかも、作為的なものだったのか?
ギンタママ「でも、何かが近づいているような気がするの。ワクワクって言うより……胸騒ぎって感じ」
小雪「……ええ」
ギンタが……水際でせき止めることが出来ればいいんだが。
敵の野望を。
ダンナ?「何を言っている、ギンタ。赤の他人の魔女に向かって」
ダンナ?「父さんならここにいるだろ?」
ギンタ「……お前が、親父?」
心なしか、鼻で笑うかのようなギンタの呟き。
ダンナ?「ああ、見て見ろよ。何処をどう見ても」
言いかけたその瞬間、ギンタは手近な石をダンナに向かって投げつけた!!
ダンナ?「っ!!」
不意をついたものの、寸前で魔力に阻まれ石は砕け散る。
ダンナ?「なんだ?攻撃のつもりか?」
ギンタ「やだなぁ、親父。キャッチボールだよ」
って、何を言いだすんぢゃギンタ!?(byバッボ)
ギンタ「母ちゃんがブチ切れたとき、ご機嫌が直るまで、近くの河原でよくやったじゃないか」
って、こんな感じ?
なんかウラヤマシス……。典型的な父親と息子やってたのねぇ。
ギンタ「親父は勝手な奴だった。夢ばっか追っかけて、おかげで家計は火の車。母ちゃんあんな風にしてタイヘンだったんだ」
家庭の事情はわかるが今はメルヘヴンの存亡がかかっておるのぢゃぞ?(byバッボ)
ギンタ「でも、オレも母ちゃんもそんな親父が大好きだった」
何を訴えようとしてるのか腑に落ちないダンナも訝しげ。
するとギンタは突然手のひらを返す!
ギンタ「ハン、お前が親父だって……? 巫山戯んな!!」
鋭く言い放つギンタ!
ギンタ「親父の格好してるとか、魔女だとか関係ねえっ! そいつが父親であるか母親であるか、決まるのは心だっ!!」
ギンタ「いくらおめぇが親父の皮被ってても!ここに何にも響いてくるモンがねぇんだよぉっ!
ワクワクしねんだよぉっ!!」
大切なのはハート。心。魂。気持ち。
その中身がスカスカなものが目の前に現れても……ギンタの心は揺るがない!?
ギンタ「メルヘヴンで…オレといつも心と心のキャッチボールをしていたのは……!
お前じゃない。バッボだ!!」
力強いギンタの言葉に、誇らしげなバッボ。
けどさぁ。つまりギンタにとってバッボが父親でドロシー様が母親?二人が夫婦なの?(爆
………やっぱギンタにドロシー様を任せる訳にはいかねぇっっっ!(逝
ダンナ?「フッフッフッフッフ……とっくにお見通しって奴か…」
いや別に見通していたワケじゃないと思う(苦笑
ただ単に、ギンタが真っ直ぐGO!なだけw
ダンナ?「我はバッボの中にいた……!しかし6年前のあの日、我は器を変えたのだ!」
ウォーゲーム最終戦でダンナとファントムが相討ちになり、共に死亡したその瞬間!
バッボの中にいた邪悪な魂がダンナの体に乗り移った…!
その正体は……直にわかる……!
鎧の姿から、服装を変化させるダンナ
―――いや、キング!
前の鎧のほうが、戦闘的だと思うんですが……機動性重視ですか?(^_^;
キング「この姿のほうが何かと便利でな。人間を皆殺しにし、我の思うような世界を作る為にはな…!」
ギンタ「ぐっ…」
キング「確かにお前の親父さんの意識はこの中にはもう無い。……でもな、この肉体は親父さんのものだ!」
その時キングは、自ら武器の切っ先を自分の首筋に向けて構えてみせる!
ギンタ「あっ!?」
キング「……ほらな。頭ではわかっていても、体は反応しやがる。この肉体は、お前と繋がってる……!」
むぅ……肉体はダンナのもので間違いはないワケだし、体を人質に取られてるのと同じ事なんだな……
キング「お前は親父を傷つける事なんて、出来ないんだ!」
流石にたじろいだギンタを見て、キングは攻撃を開始する!
キング「ガーディアン、フェニックス!!」
いきなりそいつかっ!!
危ないギンタ!まともに喰らったら、アランやナナシたちのように灼かれてしまうっ!
ギンタ「ぐわぁっ!!」
って、ぶつかってるし!(汗
でもなんとか灼かれてはいないっぽい。
これは魔力の差で耐えきったということか…?
他のメンバーはみんな魔力を吸われまくってからトドメに喰らってるから……
キング「ライジング・ホィール!!」
そしてすかさず追撃のARM発動!
二つの激しく回転する波動がギンタに襲いかかるっ!
ギンタ「うわあぁぁぁぁぁぁっ!!」
さしもの連続攻撃に、ダメージは隠せない……。
ふらつき倒れる寸前のギンタ。
キング「……トドメと行くか?」
その時だった……!
『ギンタ、しっかりしろ!!』
バッボが口を開いて声を発しているのに、その声がいつもと違う!!
それは…バッボの中のもう一つの人格か!?
その……驚くべき正体はっ!!
→続く。

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