青森・船の博物館前の陸奥湾、埠頭にて。6年前の写真です。
「ねぶた」が終わったころの海は群青色で、賑やかな季節を海底に沈めてしまったように、暗く寂しい表情に見えました。
青森では合浦公園のお花見が終わり暫くすると、陸奥湾の方からねぶた囃子が海風にのって流れてきます。その音が気になって仕事も手に付かない津軽の人たち。それを「血がじゃわめく」と表現していました。
よそ者の私でも夏にると,ねぶた囃子と太鼓の音が、祭りが終わるまで四六時中、耳の中で鳴り響いているいるような感覚がありました。
「来年のねぶたまで、さようなら」
「ねぶたを夢見て冬を乗り越えよう」
海からやってくる祭りは、やがて海に帰って行く・・・わたしはそんな風に思えるのです。
そしてねぶたが終わる頃には、次の季節がもうそこまできていることが、海の色や風の匂いで分かりました。
海から遠いところに住んでいる今、その感覚をどうしても思い出せないことがちょっと寂しいです。