三石巌(みついしいわお)先生の著作の再販。
「
医学常識はウソだらけ」に続いて「脳細胞は甦る」も文庫版で甦った。
これは「医学常識はウソだらけ」と違い、間違いなく三石先生の文体だ。
そして、クレスト社の単行本に比べると、随所に修正・削除・加筆・訂正などの改訂が施されている。
クレスト社の単行本を持っている人も、買い直すべきだろう。
●クレスト社の「脳細胞は甦る」にある三石先生のサインヽ(^O^)ノ

・でも、どっちから読むのかも分からない(^_^;)
「脳細胞は甦る」は、三石先生の仮説による脳の鍛え方が説かれていてとっても興味深いのだが、どうでも良い部分に生前聞き損なった疑問箇所がある。
一つは、黒砂糖について。
先生は黒砂糖の製法を御存知無かったのではなかろうか?
「カルシウム不足は、心臓病も引き起す」の項に『思い出したときにココアとか黒砂糖に手をだせばまにあうだろう。』と書いてある。
黒砂糖のカルシウムは投入された石灰由来のもので、とても吸収の悪い酸化カルシウムのはずだ。
原料のサトウキビにはもともと期待できるほどのミネラルは含まれていないので、黒砂糖に期待するものなど皆無といえる。
だいたい、三石先生は黒砂糖が嫌いだったし、もしや、先生得意の皮肉か)*o*(
もう一つは、ビタミンEの件。
「ビタミンEは天然品に限る」という項は、どうも煮え切らない記述に思えるのだ。
そこには『天然のビタミンEとして尊重されているものは、Dアルファトコフェロールである。』と書いてある。
ビタミンEのトップメーカーはエーザイだ。
そのエーザイが《dαトコフェロール》を【天然ビタミンE】、《dl-αトコフェロール》を【合成ビタミンE】、天然ビタミンEに酢酸などをつけた《酢酸dαトコフェロール》を【天然型ビタミンE】と呼ぶことに決めたと聞いている。
当然、Dアルファトコフェロールは、dαトコフェロールのことだ。
つまり、三石先生の記述と合致している。
そして、市場(医薬品規格に限る)のビタミンE剤の主流は《dαトコフェロール》、つまり天然品ということだ。
ただし、能書に記載されている効能は、天然品でも合成品でも同じだから、医師から処方されるビタミンE剤は、残念ながら合成品の場合が多い。
それはともかくとして、【医薬品】として市販されているビタミンE剤は、大概1カプセルに100mgのdαトコフェロールが含まれている。
つまり、1カプセルに100単位以上の天然ビタミンEが入っていることになる。
これは『天然品のビタミンEの場合、普通の大きさのカプセルには五〇単位しか入らない。』という記述とは、つじつまが合わない。
ビタミンEは、基剤に溶かしてカプセル詰めされている。基剤は、小麦胚芽油や大豆油の場合が多い(優れているのは大豆油)。
そして、ビタミンE対基剤の量の比率は1対1とか1対2になっている。
100単位以上のビタミンEの3倍量の油が1カプセルに入るのだ。
「普通の大きさのカプセルには五〇単位しか入らない」は、どういう意味だったのだろう?
以下はオマケ)*o*(
訂正し損ない部分を発見したので、それを(^^ゞ
81ページの4行目。「質」を「食」にし損なっている。
誤:この対策の第一は、高タンパク質への転換である。
正:この対策の第一は、高タンパク食への転換である。
確か、以下の情報はぼくが提供したはず。
86ページの6行目〜。
『しかも、困ったことにアミノ酸スコーアのことをプロテインスコーアと呼称してさしつかえないことになっている・・・』
●全業績・第10巻の「脳と栄養を考える」のサインは読めるヽ(^O^)ノ

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