カラヤン指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団で、ブルックナーの交響曲第1番ハ短調を聴いた。
ドイツグラモフォンの【00289 477 7580】という全集ディスクで、1981年録音。
これでカラヤンのブルックナー全集、浣腸、じゃなくて完聴(^^ゞ
曲のせいか、それほど悪くはない。
押しつけがましい過剰な強さが凄みになっている部分もあるほどだ。
カラヤンのブルックナーの良さは、テンポが自然で各パートの実力が高いので響に厚みと立体感が出ること、そしてヘンテコな解釈につながるこだわりの無いことだろう。
しかし、それらの長所は短所の裏返しでもある。
こだわりの無さは、曲への愛着の無さに繋がり、細部の仕上げが大雑把という結果を生んでいる。
各パートの実力の高さは、統一感が無ければ無駄にうるさいだけだ。
偶然性に頼るばかりで必然が無い。
この第一も両面を持つ。
アダージョの148小節からや、第3楽章トリオの後半部分など、ヴィオラが効いて美しい。
また、フィナーレの小終止部(58)からなど、金管を従えた強い弦の響が存分に発揮され、見事だ。
偶然性の勝利か!?
反面、随所に仕上げ不足からくるキレの悪さなどが聞こえてくる。
例えばスケルツォなど、9小節または21小節からの主題の弾き方が、一回目とダカーポしてからが明らかに違う。ダカーポしてからは、リズムがだらしない。
また、フィナーレの第2主題再現の直前、ティンパニのトレモロだけ残る小節(298)は、明らかに短い。ここを端折ることは考え難いので、編集ミスか。
楽譜は、たぶんリンツ稿によるノーヴァク版。

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