●高橋清隆著『静岡県の地酒』静岡新聞社
(平成3年4月13日 初版発行)
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静岡の酒について書かれたものはないかと探して見つけたものだ。
15年以上前のものだから、そのつもりで読まねばいけない。
紹介されている酒蔵は43蔵。
現在、静岡県酒造組合で紹介されている酒蔵は31蔵だ。
筆者が自分の足で蔵元や酒販店を訪れ、自分で呑んで書いているところに好感が持てる。
しかし、データが縦にずらずら書き連ねられ、揃えてないのでとても読みにくい。
また純米酒を「米」、本醸造酒を「本醸造」という略号にしているが、これも分かりにくい。本醸造酒を本醸造にするなんて、それじゃあまり略してないし。
全く略さない方が分かりよいに決まってる。
先日入手した《金明》の根上酒造店(御殿場市)は純米蔵のはずだが、まだアル添・糖添の酒も出していたようで、杜氏も越後杜氏だったらしい。
《白隠正宗》の高嶋酒造(沼津市)も、越後杜氏だ。
冨士正酒造(富士宮市)の項には【二十年ほど前、全国初の純米酒を出した。】とある。本当!?
当時は『純米酒』という名でなく『天然醸造』と呼ばれていたってのも、今から考えるとけっこう笑える。
じゃあ、『生モト』は何と呼ばれたのかって疑問がよぎるが、そんな造りはきっと存在しなかったのだろう。
大好きな《杉錦》の杉井酒造(藤枝市)の項をみると、杜氏は南部杜氏の佐々木清とある。1990年8月6日に訪問したら社長の息子さん(?)が対応してくれたとあるが、それが均ちゃん?
《小夜衣》の森本酒造(菊川市)の項にも面白いことが書いてある。
【社長さんの日本酒論、食品論の気迫に圧倒されて】とか【外観を見ると先行きが心配になるが、中味は素晴らしい。】なんて話は、今聞いてもさもありなんって感じがする。
外観云々の蔵は、2006年に新築された。
訪問した蔵元は、突然伺った場合でも皆丁寧に対応してくれたらしい。
試飲させてくれるだけでなく、お土産まで貰ったりすることもあったという。
そういうスケベ根性を抜きにしても蔵元訪問をしたくなるような本だ(^^ゞ