ブルックナー研究家の川崎高伸さんによると、
『
《第五交響曲》の原初稿とは、現時点では資料不足のため再現不可能な第1稿に代わって、ブルックナーの改訂前の足跡を自筆原稿のみから抽出したもの』
で、
『
自筆稿自体が時期の違う原稿の寄せ集めである以上、原初稿の編集には、限界のあることは明らか』
だが、
『
聴きなれた作品のあちこちから耳新しい響きが飛び込んでくるという、驚きとときめきが感じられ』
『
この原初稿が参考資料として、より精確な解釈をするための情報源としてさまざまな点で役立つことが期待され』
、バス・テューバがないため
『
響きの洗濯といった意味合いをこの原初稿に求めることができ』
るという。
第二交響曲の初稿復元にも無理があるようだが、第五の初稿完全復元は不可能らしい。
しかし、この企画は、ブルックナーの初期の新鮮なアイデアを実際に演奏出来る楽譜にしたいという川崎さんの執念を感じさせるものだ。
東京ニューシティ管弦楽団第58回定期演奏会
「新稿・新版の世界初演シリーズ ブルックナーシリーズV」
【ピリオド奏法による】
リスト:ピアノと管弦楽のための「死の舞踏」
ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調(原初稿世界初演)
2008年11月17日(月)19:00
指揮:内藤 彰
残念ながらぼくは行けそうにない。
素晴らしい演奏がクリアに録音され、無事CD化される事を望む。