『その名にちなんで』
ニューヨークに住むインド人一家の始まりから終わりまでを描いたホームドラマ。舞台はアメリカなのに登場人物のほとんどがインド人という変わった映画です。監督もインド系らしー。
こないだうちでも名前の話題を取り上げたけど、この映画のタイトルはもろにそのものずばり。ガングーン家に生まれた男の子は初め「ゴーゴリ」と名付けられるんだけど、ゴーゴリといえばロシアの文豪。息子は大きくなるにつれてだんだんそんな名前を鬱陶しく思うようになる。当り前だわな。由来を聞けば誰でも「なるほど」と納得するけど、そんなものよく知りもしない相手にいちいち説明してまわるのも億劫だし、かといって名乗るたびに驚かれるのにも辟易する。わかるわあ〜それ〜。
ただこの映画の主題は名前ではなくて、親子の間の決して埋められない溝と、かつ決して消えない深い愛である。インド生まれの敬虔なヒンズー教徒の両親と、ニューヨークで生まれ育った子どもたちの間には、価値観もものの考え方にもはっきりとした隔たりがある。その距離はただのジェネレーションギャップとは比べ物にならない。だがそれでもガングーン一家は愛によって強く結ばれている。
観れば誰もが「もっと親を大事にしたい」「もっと子どもをわかってやりたい」という気持ちになるんじゃないかと思う。いい映画です。
ただし、ぐり的には、インテリ一家で生活感のない家庭環境の描写や、家族同士の別れの表現があまりにあっさりしているのがちょっと残念でした。衣裳や美術や音楽に時代の変遷が反映されないのにも疑問は残る。そこをもうちょっとリアルに表現してくれれば、世界観に奥行きが出て全体の説得力もさらにアップしたんではないかと。
おかあさん役のタブーとゆー女優がめちゃめちゃ綺麗で、ぐり惚れてしまいました。すんごい絶世の美女なんだよー。