今日は本業、とは少し違うかもしれませんが、椅子の修理をしましたのでちょっとご報告をします。
とは言っても、実際問題この仕事は昨年の11月の事だったんですが。
なんだかんだと仕事に追われたり、考えているうちにもう1月も終わりに近くなっているのですね。
中川村に別荘をお持ちの方からの依頼で、長年愛用して来たハンス・ウェグナーの椅子が壊れたので修理できるのか?との事。
他人が制作した物を直すのは今イチ乗り気ではありませんが、ウェグナーということでしたら話は別です!
壊れている部分を見る事によって、色々と秘密めいた事が発見できるかも分かりません。
まあとにかく、私は家具を仕事にする前の一時期、楽器のリペアマンになりたいな、と考えていたこともあるくらいです。やってみようではありませんか!
この椅子は通称Bull horn chairというもので、ウェグナー作品の中でもちょっと珍しいタイプと言えるのではないでしょうか。(こう言うとマニアの諸兄から色々と突っ込まれそうですが)
よく見かけるYチェアやらザ・チェアとくらべるとちょっとイナタイな、と最初の印象があったのですが、調べて行くにつれてこの椅子の良さがじわじわと滲み出てきました。

ハンス、恐るべしです。
ご覧のように背もたれの中央でジョイントされている部分がパックリと開いています。
レザーシートも年月を感じさせる風化具合ですが、私のテリトリーではないので今回はシート補修しないということになりました。
さて修理です。 当然接着剤を入れて圧締することになりますが、そのままではクランプを掛けようがありません。
そこで、簡単なクランピングjigを作りました。
自分の作品を組み立てる時に、しょっちゅうこの手のjigが必要になるので作り慣れているのです。
こんな感じで完全に密着したとは言い切れませんが、何十年も経っているので仕方がないでしょう。強度に関しては問題ないレベルになったと思います。
後はすこしアルコール系の染料で色調整をしてオイル仕上げをしました。
依頼客様の別荘にて記念撮影。いいいすです!


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