「鈴鹿クラブマン・ネオヒストリックレースvol5」
ネオヒストリックレース
ホームストレート上コントロールラインを通過し4周目に入った。残り11周なのだが、間違い無くRSクラスにラップされる。そうすると残り10周。依然#18は更に後方だ。
1、2コーナーをクリアしS字区間に入った。クルマの調子は上々。後方#18のペースアップも無い。逆バンクからダンロップコーナー登りセクションに入りショートカットへアプローチ体制を取った。ステアリングを右に切った瞬間。一気にリアタイヤがブレイクし始めた! いつものスライド量の倍近いスライドが始まった。咄嗟にブレーキペダルに足をのせ渾身の力でペダルを踏みつけた。ショートカット入口からクルマは進行方向とは逆を向いた状態で路面を滑り続けた。このままリアからサンドバリアへ入ってしまうともはやそれまで・・・練習中に2回飛び出しサンドバリアに捕まっている。そうなるともはや身動きは取れなくなる。
クルマは更に加速しているのか? と錯覚するほどショートカット内を滑って行った。ザザザッー と砂煙が上がった。クルマは、ほぼショートカットコーナー半分を過ぎた所でやっと止まった。しかも、そこはサンドバリア内。「今日のレース、これで終わった」と思った。砂煙が収まると同時に眼前を#18、続いて#23が通過して行った。「魔が差す」とはこういう事か・・・ショートカットへのアプローチがほんの少しイン目に寄ってしまった事で起こったスピンだった。ブレーキングと同時にクラッチも切っていたのでエンジンは止まっていない。おそる、おそるクラッチをミートしてみた。そうするとリアタイヤはサンドバリアに沈む事なく、クルマは前に動き出した。
「ヤッタ!」後方集団の3台は、まだショートカットに達していない。サンドバリアからコースに飛び出し、コース上で半回転してレースに復帰出来た。幸いストップしたサンドバリアはショートカット出口に近かった為砂量が少ない場所だった。またコース上を滑った距離が長かったのでコースに近い位置にストップで来たのだった。
ショートカット出口からホームストレートに出た所で#18は1コーナーへ吸い込まれて行った。続いて1コーナーアプローチ区間に#23が続いていた。タワーの表示は残り11周。まだRSにラップされていない。スピンをした事で追われる身から追う身に変わり、レースは予想だに出来ない展開に変わった。

「2コーナー立上がりで接近」

「#23とのバトル」

「4位争いの#20、#21 この2台も実に9ラップに及ぶテールツゥノーズの争いに入った」
4周目1′08.507(スピン) #18 58,139、#23 58,514。2コーナーを過ぎS字区間で#23の後方に接近。5周目 #18 58,501、#23 58,323、#27 56,881。トップ#18に1.5秒速いペースでラップしている。しかし、この周回あたりから後方にRSクラストップ#7 がミラーに写った。#23と間隔は更に詰まっていった。#7を2コーナー立上がりでパスさせ、#23の後方につく。問題はチームメイト#23がどう動くかだ? このまま#18に逃げられるも2位を死守するのか? それとも私を先に行かせて#18と一騎打ちをさせるのか? #23 の決断はいかに・・・

「後方からRSクラスの2位争いの2台が迫った。このRS 2台がネオヒスクラスのレース展開に影響を及ぼす事に・・・」