「鈴鹿クラブマン・ネオヒストリックレースvol4」
ネオヒストリックレース
ネオヒストリッククラス・ドライバー

「#16 関野選手 WEST」

「#18 阿部選手 HEAD」

「#20 安橋選手 東京R&D」

「#21 板津選手 WEST」

「#23 岩田選手 GRID」

「#27 長谷川 GRID」
決勝まで、11時半からブリーフィングを挟んで約3時間のインタバールがある。今回のレースは多くの知人がビットを訪ねて来てくれた。調子が悪い時は、笑顔で接する事が難しい場面もあるが、今日のように予選結果が良いと皆さんを笑顔で迎える事が出来る。
東コースで#18に1,3秒のタイム差をつけただけに気持的には随分と楽になっていた。ブリーフィングで、今回のスタート方法は、F1と全く同じ方式でF1中継で見るホームストレート上に設置された巨大なシグナルを使用する。全車整列した時点から5秒前の合図、向って左側からレッドシグナルが1つずつ点灯しオールレッド点灯。2〜3秒後にブラックアウトでスタート。F1と同じ方式でスタート出来るなんて少し感激。ブリーフィングが終了するやいなや、ネオヒスクラスはすぐさまスタート進行に入る。車検員によるスタート前チェック済ませ、早目にクルマに乗り込み集中力を高める。この時考えている事はスタートのタイミングと1コーナーまでトップを守る事をシミュレーションしている。いくらPPを取ろうがスタートで出遅れると元も子もないのがレースの面白さでもあるが、辛さでもある。
クラブマンにエントリーしているドライバー達は、マナーが良く特に進行は早目に動き出すので、タイムスケジュールもオンタイムで進行する。全車ピットロードエンドに整列し、グリーンシグナルでコースインラップに入った。東コースは距離が短いだけにアッという間にダミーグリッドに着いてしまう。ダミーグリッドでは、いつものように皆が激励に来てくれる。この瞬間がホッと出来る時でもある。3分前コース上から関係者が退避。レースアナウンサーによる選手紹介が始まった。タワーに1分前を知らせる表示が出た。全車エンジンスタート。この瞬間から、これから起こりえる事象を自分で判断し決断し実行する事になる。誰の助けも借りる事が出来ない。何が起ころうと自分の責任。これが、いわゆる自己責任なのだろう。

「フォーメーションラップ」
タワーからブルーフラッグが振り下ろされた。フォーメーションラップスタート。一周2.2kmはタイヤ、ブレーキに熱を入れるには距離が短い。加減速を繰り返す間も無くショートカットからホームストレートに入った。私のグリッドはイン側、そう、走行ライン上ではなく滑りやすい路面なのだ。前方では既にRS達はグリッドに。続いてネオクラスがグリッドにロックオン。全車整列を完了するグリーンフラッグが後方で降られた。前方シグナルに1つ目のレッド点灯、11台のエキゾーストノートが巨大観客席の大屋根に反響する。2つ目、3つ目、一点にシグナルを凝視するも筋肉の緊張は伴ってはいけない。4つ目点灯、オールレッド点灯! 持ちうる全ての五感を総動員し、その瞬間を待つ。サーキット全てが静寂に包まれ、コース上のマシンから発せられるエキゾーストノートだけがこだました瞬間ブラックアウト!
エンジンストール、ホイールスピンも発生させず、まずまずのスタートが切れた。前方のRSもストールする事無くクリーンスタートを決めた。私は、イン側からコース中央に進路を変更した矢先、アウト側後方から猛烈な加速を伴い赤いクルマのノーズがミラーに映し出された。次の瞬間、1コーナーまで100m地点でサイドバイサイド。完全に#18阿部選手の加速にやられている。1コーナーまで50m地点で前に出られてしまった。バババーンと阿部選手はエンジンリミッターを当てるほどアクセル全開。しかし、阿部選手は1コーナーへのアプローチがアウト側、上手くイン側に寄せて来なければならない。だが、1コーナー進入は下り、必要以上に奥まで全開で突っ込んでしまった阿部選手は、イン側にノーズを向けるのは難しい。思った通り、イン側に寄せ始めた瞬間を狙ってズバーン! と阿部選手のイン側に並んだ。2コーナーで私がトップを取り返した。

「#20が1コーナー大外から3位を狙う」

「#20のリアがブレイク!」

「あえなくスピン! 21もハーフスピン状態に」
後方では5番手スタート#20安橋選手がジャンプアップ。1コーナーアウトから3位#23岩田選手の前にノーズを入れた瞬間リアがブレイクしスピン! #23岩田選手は間一髪で接触を避けたものの、後方に居た#20板津選手が驚いてハーフスピン状態になった。後方集団で一波乱あったもののオープニングラップは#27長谷川、#18阿部、#23岩田、#16関野、#21板津、#20安橋の順。1周目ラップタイム#27 58,301、#18 59,454と一周で1秒リード。フロントタイヤのグリップがまだ出ていなかった事でインにクルマを向ける事に苦労したものの二周目に入ると#27 57,095、#18 57,294で#18の追撃が始まった。だが、ミラーで#18との差を確認すると1周目のS字区間〜ショートカットで大きく引き離していた。3周目#27 57,091、#18 57,853と更に#18を引き離していた。このままペースを維持すれば単独走行のままチェッカーが受けられる。
しかし・・・
