韓国紙、中央日報は20日、北朝鮮が発射準備を進めているとされる長距離弾道ミサイル「テポドン2号」が、日本の技術を使って平壌に近い南浦近郊の軍需工場で極秘に製造され、5月初めに咸鏡北道花台郡のミサイル発射台に移されたと報じた。ミサイルに使われた電子部品は平壌の半導体工場で生産。電子部品の大半は、日本の部品と技術を基につくられたという。「テポドン2号」の発射基地までの移動は、大型トレーラーで偽装工作をして行われたが、日米の衛星がこれを追跡、発覚したとしている。
何も驚くべき新しい事実ではない。これまで北朝鮮の軍事建設を支えてきた技術や物資は、そのほとんどが日本から密かに持ち出されたものばかりなのである。ミサイル本体は勿論のこと、ミサイルを運ぶ大型トレーラーもおそらく日本製であろう。こんなことは数十年前からよく知られていた事実であるにも拘らず、拉致問題が引き金となって北朝鮮の正体が広く白日の下に晒されるようになったつい最近まで、秘匿され封殺されてきたのである。
西岡 力氏が1998年に著した下記の書物の巻末に興味深い資料が付されている。
資料(3)林永宣元中尉の証言「日本が支える北朝鮮人民軍」(p352〜377)
▼「闇に挑む!―拉致、飢餓、慰安婦、反日をどう把握するか」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4198909709/503-3478232-0710312?v=glance&n=465392
これは1993年8月に脱北して 韓国へ亡命した林永宣・元北朝鮮軍事建設局中尉の貴重な証言であり、著者の西岡 力氏が1993年11月にソウルで本人の林氏から直接取材してきたものである。これによると、北朝鮮の軍事建設局で使用される装備は、通常の乗用車は勿論、起重機やブルドーザー等の建設用車両、トラック、ロケット搭載車両に至るまでそのほとんど全てが日本製で賄われているという。(中国・ロシア製もあるが性能も耐用年数も劣悪で使い物にならないとのこと)
こうした車両以外にも、バッテリーや乾電池、エンジンオイル、シャープペン、爆薬を製造する化学工場に至るまでが、すべて日本の部品や技術が結集されて調達されるという。そして、こうした物資の中でココムで規制されているようなものは、日本からの祖国訪問団が直接運んでいって北朝鮮人民軍に渡すのだという。(もちろん、金正日が自分の欲望充足と体制維持のために欲する贅沢な食材や奢多品の類も一緒であろう)
このような物資の支援はほぼ朝鮮総連が窓口となって、偽装商事会社や違法ブローカーのような闇組織の手によって行われてきたようである。そして当然、こうした物資の輸送には万景峰号が大活躍してきたわけであり、いわば北朝鮮人民軍の生命線といっても間違いないほど大きな役割を果たしてきたのである。
つまり万景峰号は、”高性能な日本製品の絶えざる供給”という、朝鮮総連の祖国支援事業の中核を為す事業の主柱でもあり、万景峰号の入出港を止められることは、北朝鮮の体制維持にとって致命的な打撃となるのだ。それは、日本国内における朝鮮総連自体の存在理由、そして祖国北朝鮮の体制存立基盤をも大きく揺るがしかねない災厄なのである。朝鮮総連があらゆる手段を駆使し、いかなる犠牲を払ってでも万景峰号の運行を死守しなくてはならない理由が此処にある。そのためには、おそらく新潟県の役人どもや警察・保安庁の上層部、民間輸送業者等に巨額のパチンコ・マネーをばら撒いて、永田町以上にがんじがらめの状態にしている筈なのである。従って我々はまず、このような獅子身中の虫からどんどん潰していかねばならないのだ。