「バイオハザード3」は前作に比べると見劣りがする。撮影している時、何をしているか分からなくなったスタッフもいたことだろう。
果敢な実験もあった。「高速で動くゾンビ」は観客の興味を削ぐというのは、他の映画で分かっていたことと思うが、敢えてそれが登場した。高速で動けるということは理知が働くということでもある。そんなゾンビは興ざめである。そういう動きは変形したミュータント達に任すべきだ。
しかし驚くべき事に、再びそれが試みられた。「I am legend」では見事「統制のとれた」ゾンビが登場だ。彼らは野生の群狼のように描かれている。映画の前半はそれらへの恐怖がテーマだ。闇に潜む彼らは「サイレント・ヒル」の化け物を思わせる。
一体この現象は何なんだろう?
ハリウッドの著名な監督がこぞって描くのが似通った怪物に似通った未来。
極端に言えば、彼らの描くきちゃない未来図は全てが「ブレード・ランナー」、「マッド・マックス」、「デューン」に帰結する。反対に模倣不可能な映画がキューブリックの「2001年宇宙の旅」だ。
コマーシャリズムに嵌った凡才監督はキューブリックを超えられない。