「ローマ」というBBCが作った時代ドラマをご存じですか?
ブログに良い評が有ったので拝借 → 「
DVD ROME [ ローマ] を見て」
私も何気なくレンタル屋で借りてきたのですが、すぐに病みつきになりました。20話以上有るのですが(2話が1つのDVDになってます)、もうそろそろ見終わります。
何が素晴らしかったかというと、何点もあります。
1)脚本
2)時代考証
3)風俗と殺陣
1)は私が唸るほどですので、大した出来です。1話でエピソード(あるいは一つのテーマ)がほぼ終わるという制限の中で、これほど考えられて隙無く作られた脚本は素晴らしい。後日、ご紹介しますが、「バトルスター・ギャラクティカ」というSFも脚本が良いと思います。これらを見て日本のTVドラマを見ると、脚本に穴だらけのものが多いですね。(「平塚八兵衛」は原作が良かったのでしょう。良い出来でした)
シーザー、アントニウスなど歴史の表舞台に立った人達や、宿敵ポンペニウス、小カトー、さらに第13軍団の兵隊とその家族など、本当にこんな人達が生きていたのだろうと思うほど生き生きと描かれています。
2)の時代考証も凄い。このドラマの史実性を調べようと、塩野七生(しおのななみと読むんですね〜)の「ローマの物語」からいきなりシーザーの暗殺前後の巻「ルビコン以降」を買いました。
塩野氏のこのシリーズは、かたい歴史書だろうとちょっと手を出さなかったのですが、驚くことにすごく読みやすい!あまり複雑に名前などを出さずに、色々な文献から時系列的に歴史で起こったことをまとめてあります。ところどころに彼女の思うところも述べている。物書きとして新鮮な想いで読んでます。
ドラマの史実性は誇張はしてあるものの極めて正確な様です。これぞ、「作品」と呼べるものではないでしょうか?
塩野氏によると、小カトーという人はシーザーに追われ、アフリカで自刃するのですが、自分のはらわたを引き出して死にます。シーザーに投降すれば生き延びることが出来るのが分かっていてもです。
この人は政治家の筈ですが、古代の政治家は武人の心を持っていたようです。悪いことをしても嘘を突き通す現代のセレブ達は、歴史的に全く価値と生きた意味が無い連中ですね。
3)殺陣。このごろ思うのですが、ハリウッドや欧州の映画では真に迫る戦闘のシーンがよく見られます。「300」などはCGを使ってますが、私が「前田慶次郎異聞」を映画化する時は、その技術を是非使いたいものです。「居眠り磐音」的な殺陣は全く興味ありません。
風俗。女性はあまり快く思わないでしょうが、古代の男女のあり方の描き方も秀逸です。
最近のシリーズドラマは、かなり善悪を超越してます。このドラマもそうです。殺し合いの場面も思わず身を乗り出してしまいます。悲しい男の性かも知れません。
塩野氏の著作と見比べた感想をまた書きます。

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