先日、箱根駒ケ岳に行ってきた。もう真冬並みの寒さです。
箱根神社につながるなだらかな斜面広がるササを見た瞬間、”あー、私はササに会いたかったんだなー”と思いました。
葉のふちに”クマ”がある、クマザサ。
しばらくじーっと見ていました。なんだか母の顔が浮かんできた。
エッセンスを採って、すぐに飲んでみました。
歌おうかな?と思いつつ、寒さにかまけて、今回はほとんど歌わず帰ってきてしまいました。そのせいか、今回は、飲んでも飲んでも、クマザサさんの個性が、そして今私に教えてくれることが、浮かんでこなかった。
仕方がないのでクマザサをインタネットで調べてみました。
イネ科ササ属に属するクマザサさん。背丈は40cmほど、眺めていると元気がよくて、若いような気もするけれど、寿命は実は人間と同じくらい、60〜120年も生きるそうです。駒ケ岳のクマザサさんたちも、私とおんなじくらいかもしれないし、もっと年取ってるのかもしれない。
クマザサは40cmくらいに成長すると、そのままの高さで、今度は横に成長して、地下茎で増えていく。時には1haくらい広がるらしい。駒ケ岳のクマザサも、一面に生えていたけど、個体数は見た目よりは少ないのでしょうね。
そしてここからが、私がちょっと感動したところ。
長生きだけど、お花を咲かせるのは人生の最後に一度きり。イネ科らしい、地味〜な目立たない小さな花を咲かせて、枯れてしまうそうです。たくさんに見えても個体数は少ないから、枯れる時はあたり一面が枯れて、その後実からこぼれた種から芽が出るらしい。
”人間と同じくらい生きてて、何十年もお花も咲かせず、背丈もそのままで、地味に生きて、そして最後にお花を咲かせて、枯れてしまうのかー”
いのちをつむいでいくこと、世代交代、最近そんな当たり前のことに、こころのどこかで抵抗し、メランコリックに捕らえていた私に、クマザサの姿はたくましく明るく、そして優しかった。
そう思ったら、ようやくクマザサさんのアドバイスが聞こえてきた気がしました。
”生きとし生けるものの、普遍の原理。そこにはたゆまない、いのちの流れ、循環が存在する。 恐れるな。怖がるな。恐れは人間のこころが生み出したもの。自然界から見たら、それは流れの中の一点であり、ごく当たり前のこと。広大な自然界のつながりの中に生きている植物たちは、ちゃんと知っている。そしてクマザサは、それをあなたに分かち合おうとしている”
