9/3 T社の「ウイークリーレポート」 9月のIPO、2社のみだが年内IPO数の鍵握る
9月のIPO数は2社のみとなった。日本型オペレーティング・リースの証券化を手掛けるFPGと電子部品商社のフーマイスターエレクトロニクスで、両社とも大証JASDAQに上場する。8月は上場がなかったため、約1カ月半ぶりに再開する。FPGはかつて東証1部に上場していた住商リース(現・三井住友ファイナンス&リース)の出身者らが設立した会社だが、既存の大手リース会社が手掛ける極めて収益性の高い部分に特化していることが特徴的だ。このため、売上高営業利益率は5割にも迫る。専業としてはいわゆる初モノに当たる。収益面では変化率が大きいこともあり、適正株価が見いだしにくい部類だろう。公募価格は昨年3月に上場した小田原機器やJCLバイオアッセイ以来の仮条件の下限での決定となるなど早速波乱含み。新興市場は依然低迷したままだが、こうした時期に普段なら注目されやすい「初モノ」にどのような価格がつくのか、また、市場がどのように反応されるかが見どころだ。
なお、今月の上場は事前情報では4社になる見込みだったが、2社は延期になったようだ。うち1社は大型案件だったため、承認に至っていれば目玉になったはずだ。ファンドの出口案件でもあったため市況の悪さが影響したとみられる。12月の上場は2ケタに達するとの情報もあるが、関係者によれば不安定な相場を前に経営者の上場マインドも再び低下しているという。新興市場の場合12月上場予定なら、上場申請は9月ごろになる。今月上場する2社の動向が年内のIPO数に大きく影響しそうだ。
このレポートでうわさされている1社の大型案件が、「大塚HD」かどうかはわからない。野村に聞いたら、大塚HDの株を持っている人を探して、野村に口座を作って預けてもらうように営業をしているそうだ。そういえば私にも、調査会社から何度か「大塚HD」の株を持っていないか電話がかかってきた。もちろん持っているわけはないから、怪しげな雰囲気もあったので、早々に電話を切った。だから、大塚HDの上場の話は、既定の事実として広がっているようだ。
いずれにしても、年内に、待望のIPOの目玉商品が出てくる可能性は高い。この場合、第一生命の株価の大低迷は痛い。しかし、第一生命の株価低迷を考慮した控え目の公募価格で出てくれば、チャンスは大きいだろう。