『
輪廻』を観に行って来ました。
結果から言うと、想像していたより面白かった!
輪廻転生ってそう興味・・・ましてや恐怖の対象ではなかったんで(同じくJホラーシリーズの『預言』が私的に全く怖くない事と同意義・・・って言うかまだ原作やアニメの恐怖新聞のが怖い気が・・・)最初はあまり観る気はなかったんですが、テレビで流れていたメイキングを観て興味を引かれて観に行く事にしました。
感想なんかを少し書いてみますが、例によって観てない方はスルーした方が良いと思われます。
特に輪廻はネタバレすると面白さ半減なので、観た方・絶対観るつもりのない方以外は読まない方が吉ですよー。
ちなみに年末から年明けまでに春の雪、ハリーポッター、キングコング、Mr&Mrsスミス・・・などなど観ています。
時間がなくってなかなか感想を書けないんですが、少なくともキングコングは書きたいですね。
すっげ面白かったです。
観ようかなーと迷ってる方は、観に行くべきなので!!(断言)
・・・・それでは、輪廻に関して。
まず驚いたのは、やっぱり優香演じる主人公の杉浦渚が、“最後に殺された、犯人である教授の幼い娘”である大森千里の転生者ではなかったと言う事だと思います。
渚は事件を題材にした映画で件の千里役に抜擢された事や、千里とのシンパシーや記憶らしいものを描いてある事・・・また、予告やメイキングで流れる映像なんかで、観る側はごく自然に千里の転生者だと思い込まされています。
渚自身も輪廻の渦に巻き込まれていく中で、次第に自身を千里の転生者と考えていく。
それが、途中から違和感を醸し出し・・・加えて真の千里の転生者である弥生の登場で観る側に「・・・あれ?」との疑問を持たせていきます。
本当は“同じく被害者の、教授の息子で千里の兄”の大森優也の転生者である映画監督の松村を何となく“犯人である教授”として演出する事で観る側の目を欺いていたのもポイントです。
記憶を鮮明にフラッシュバックさせる渚が、実は自分が千里ではなく“犯人”大森教授の生まれ変わりであった事を思い出す――そのシーンに至ると、「やっぱり!」「そうだったんだ!」と観る側は心の中に生まれていた、もやもやした疑問符がすっきりと符合するのではないかと思います。
事件で殺された被害者、事件を模した映画で被害者役を演じる役者、そして実際の被害者達の転生者・・・と三重に一人の人物の存在する話なので、そこにサスペンスの風味が生まれて恐怖への良いアクセントになっていると感じました。
被害者のクセが転生者にも引き継がれているのを表現してある、と言う事なんですが、これは一度観た限りでは解からないのでは(笑)。監督自身、映画の役者自身のクセも混ざっているから解かり難いだろう、と言ってますしね。
映画を介して事件の被害者達の怨念が集まり、それがかつての事件を甦らせ、転生者達を引きずり込んでいく――。
“輪廻転生”の輪の中で描かれる抗えぬ運命の図を見た思いがします。
何よりも強いのは残される“思い”と言う事なのでしょうか。
観終わった後疑問に思ったのは、転生者達は死んだのかどうか、と言う事です。
以前の事件の時と同じように、まるで記憶に殺されるように死んでいた転生者達のその後は描かれていません。
これは観た側のイメージに任せて恐怖を膨らませるという意図なのでしょうか?
最後に残された映画の撮影フィルムを皆で見ている場に監督の姿がなかった事から、もしかしたら転生者達は全員死んでしまったのかも・・・と思わせられる部分もあります。
もし転生者達が全員、前世の業によって死を遂げてしまったのなら、怨念の輪廻は更に来世へと引き継がれていくのかな・・・とも思いました。
映像的にもゾクゾクさせられる怖さがありますが、私が一番「怖っ!」と思ったのは序盤の電車で、マネージャーと一緒に電車に乗っている渚が“千里”と出逢うシーンでしょう。
薄気味悪い人形を抱えて、離れた場所から渚を暗い表情でジッと見つめる幼い少女の表情はそら恐ろしいものを感じますが、それが少し目を離した隙に自分のすぐ脇にまで移動していて、自分を見上げている・・・・。
更に、駅に着いて人が降り、少女も人混みに流されるように電車を降りたと思ったら不意にドアとホームの間の空間に吸い込まれるように落ちる。
驚いた渚が発車していく電車のドアからホームを見遣ると――ホームと電車との狭い間に、人形を抱えて蹲るように挟まっている暗い目の少女の姿・・・この、ホーム下の少女の絵が、自分的には一番ぞくりとしたものを感じました。
首吊りの客室係の女性の死体とか、ゾンビの如く起き上がって渚を追い掛ける被害者達の姿とかもなかなか怖くて良かったですけどね。被害者・千里役の子役さんには『
ボイス』で怪演を見せた天才子役、ウン・ソウのイメージが重なります。
暗さを見せる表情の演技が秀逸。
優香の恐怖を表現する演技も良いと思います。ラストシーンの気が触れかかった表情なんかは鬼気迫る感じで。
そう言うものとはまた、種類の違う怖さだなぁと思ったのは、教授の奥さんで子供達の母親、大森夫人です。
夫人は殺人事件の唯一の生き残りで、重症を負うものの生還して、夫の犯した罪と子供達の無念を背負ってひっそりと生き続けていました。
彼女は子供達が自分を殺した父親に復讐しているのだという事に気が付きます。
子供達の無念を晴らしてやりたい・・・ずっとそう考えていた彼女の取った行動は、気が触れる寸前にありながら精神病棟に収容され、日々千里と優也の怨念に苛まれ続けている渚の元に優也の遺品たる“ピンポン玉”と千里のずっと抱えていた“人形”を届けるというもの。
これにより、渚は更なる恐怖にもがき苦しみます。
子供達が復讐を果たしている姿に、にやりと微笑む夫人の表情が印象的です。
しかし、それよりも更に――恐怖に苛まれ続ける中で不敵な笑みを見せる渚。
これは彼女が遂に気が触れたという事なのでしょうか。
それとも、彼女の中の“教授”が自身の持論の正しさの証明と実験の成功に見せた、喜びの表情だったのでしょうか・・・。
それにしても千里のお気に入りの人形は、素で気持ち悪いですネ・・・。

何となく“
ブライス”に似てると思いません?
これ、昔アメリカで出回った初期の頃のブライスちゃう? と一緒に観たブライスフリークの友人に告げると、非常に微妙な顔をされました(笑)。
今一番期待してるのはナルニア国物語です。
前売り券買って待機中

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