バンドはお休みですが、気持ちは休んではおりません。
「音への渇望」。 良い響きであります。
こういう時こそ寝る間を惜しんででも好きな音楽をガンガン聴くんであります。
で、そういった場合にやっぱり基本に立ち帰る、っつうかね。 好きで長く聴いてきた音楽が一番しっくりくる、っつうかね。 自分の場合はやっぱりブルースでしょう。 ってんで最近ブルースばっかり聴いてる次第なんでありますが、その中でもやっぱりこの人。 このアルバム。 良いです。
一人のミュージシャンや一枚のアルバムの事を云々いうのに、間違いなくこういう表現は正しくないのはわかるのだけれども、あえて言わせてもらえば自分はこの人を 「最強」 だと思うワケなんであります。
あくまで 「概念」 の話しとして、、、。
例えば世界中から 「最強の男」 を決定するためのあるトーナメントが行なわれたとして、さらにそこに集うのは何も格闘家などのファイターだけではなく、商店街の八百屋のおっさん、中華鍋を持った中華料理人、ハサミを持った床屋、、、などなど。 例え斧を持ったキコリが参戦しようとも、鉄砲を持った猟師が参戦しようともそこは 「何でもあり」 な世界なんであります。
「何でもあり」 なのでありますから何をしても、何を使っても反則ではないのです。
で、壮絶な死闘の末、そこで最後まで勝ち上がる世界最強の男は間違いなくボロボロのストラトキャスターを抱えたギタリスト。 そう。 この人(以下SRV)に他ならないと自分は思うんであります。
あくまで 「概念」 の話しとして、、、。
事実、彼のメジャーシーンへの登場は、ほぼ全てのギタリストに対して、大なり小なり衝撃と影響を与えました。 ただそこには好みがあるので、自分のこの物言いに異論をお持ちのかたも多いと思うけれども、しかしあえて言わせていただけるのであれば、当時を生きていた、自分達が影響を受けた先人達の 「意識」 までをも様々な意味で変えさせてしまったのは間違いのないところであります。 実際にSRVを知らないでギターを弾いている若い人でも、その彼らの脈々と流れる血の中には、必ず誰かを通して彼がいる。 と自分は思うんであります。
「スティーヴィーこそ、僕が16のときあんな風になりたい!って憧れたギタリストそのものだ」(エリック・クラプトン)
「スティーヴィーって、その瞬間に芸術の域に達しちまったブルースを演ってるんだと思う。誰にもあんなトーンは出せやしない」(ジェフ・ベック)
彼の死後発表された追悼盤にあたるこのアルバム。
実は今回、大好きなこのアルバムの中身についてあれやこれやと書くつもりでおりましたが、いざPC画面に向かう段になって、自分には本作品の内容について語るなんて到底できないということに気付きました。 実際このアルバムをプロデュースした実兄のジミーは、どのような思いでこの作品にたずさわったのでありましょう。 彼のギターの素晴らしさ云々について今さら自分が何を言えるのでありましょう。
ファイナルトラックである 『ライフ・バイ・ザ・ドロップ』 を聴いていると、今でも彼がどこかでギターを弾き続けているような、そんな気がしてなりません。
このような不甲斐のない自分に、今でもギターを弾き続けるモチベーションを与えてやまない、「世界最強」のギタリスト。 「世界最強」の一枚。
とくにアナタがギターを弾くかたであれば、是非一度触れてみてください。
合掌。