「レクチャーの新しいあり方 ルーブル・DNPミュージアムラボ」
てくのろじ
本当の意味で「ホンモノ」を求める人たちは、どんな環境を望むだろう?
たとえばふるさと創生一億円だの、バブルであぶく銭をどう使おうかってんで、「本物の絵画」だとかひどいのになると「本物の金の延べ棒」を展示して、それだけでよしとしていた風潮があったけど、結局それではひとの集まる街づくりにはならなかった。
一枚だけ高価な本物を買うんじゃなく、同じカネを使って、たとえば精巧なレプリカでコレクションをそろえたなら、そしてそれに見合った展示環境があれば、きっとコンスタントに人は通うだろうに・・・・
そんなことを考えながら「
ルーブル・DNPミュージアムラボ」(長ッ)のバーチャルレクチャーに行ってきた。

ルーブルのレクチャーホールで収録されたこの企画、その臨場感が売り物らしく、三面マルチスクリーンが用意されている。
画質が良いのはもちろんだが、講義の内容に的確に沿った映像が用意されている。やはりハードもさることながらソフトが大事だ。

ひとつ残念なのが字幕。
たしかに常識的に考えれば、演者の映っている画面にその話している内容がインポーズされるのが自然なのだが、この場合聴衆は話し手ではなく、
映された美術品を見ながら講義を聴いているのだ。
したがって当然字幕は「ヒト」ではなく「モノ」に合わせて映写されないと観難いことこの上ない。
とはいえ、その辺は瑣末な技術的なこと。今後の改善を期待しよう。
さて、話を最初に戻そうか。
箱物行政で、立派な公会堂をつくったはいいが肝心の企画がなくて、結局カラオケ大会にしか使っていないなんて話しはよく聞く。
そのようなところでも今回見たようなバーチャル講演会なら比較的容易に開催することが可能だろう。
ハード面の特殊性は、比較的容易に普及型が作ることが出来るだろう。やはり重要なのはソフトなのだ。
それも内容だけではない、見せかたがものを言う。
その点はさすがルーブルだ、三つのスクリーンの切り替えなども講義の展開に沿って自然で、話がすっと頭に入りやすい(あとは字幕の見やすさ、です)。
今回はパリ、ルーブル美術館で行なわれたレクチャーを、東京は品川で聴いたわけだが、いやなんのことはない、その気になれば日本のどんな村に居たって同じものを見ることが出来るのだ。
見せ方のノウハウさえあれば、どこからでも世界中に向けてレクチャーすることも可能だ。
って文字で読んでてもわからないでしょうから、東京近郊の方はぜひ一度試してください。次回は4月5日(土)、イスラム美術について(詳しくは
こちら)。アチキも行きます。
また、ルーブルの美術品をいろんな角度から展示も行なっている。
こちらは4月5日から「都市スーサとその陶器、イスラム時代の創成期」と称して9月まで。これも予約が必要で、
こちらから。
あ、ちなみにレクチャー、展示ともに予約は要るけどお金は要らない(^^♪。ちょっと嬉しい企画であります。