「この「失敗作」を観よ! 「Freedom Seven」」
観た!
その予兆は前巻「FREEDOM6」からあった。宇宙への熱い思いを描いた物語------
そのひどさは「突っ込みどころ」や「アラ探し」のレベルではない。矛盾点、整合性のなさは観ている最中でも数え上げればきりがないほどなのだが・・・・
作り手は、敢えてそのままの形にした
それが答えなのではなかろうか。物語を作るという技術から言えば、破綻なく完成させるだけの力量を持ったスタッフだと考える。
もちろん時間や予算が許せば、より完全なものになっただろうが、しかしその現実の制約の中でなにを残すのか。
お話としてきちんと完結した商品なのか、破綻していようが伝えたいことを伝えきった「作品」なのか。
まるで新人賞受賞作のような、いや最近の新人のレベルは高いからな、入選だってしないかもしれない、そんな荒削りだけれど、とにかくストレートで、いやになるくらいまっすぐな話。
それを象徴するのが「二人のドツキ合い」のシーンだ。まるで餓鬼のように、顔が変形しちまうほど、ほとんどマンガだよ、っていう。あきれちゃうほどストレートな展開。演出としちゃ幼いんじゃないのって。
・・・・しかし画のクオリティは高い、それも単にかきこみが凄いだの動きが細かいだのといった技術の話しじゃない。
たとえば獄中の人物の、非常にシンプルな線と面による描き方であるとか、「タコ」と俗称される赤い多足型ロボットが重なり重なって描かれること・・・・ こうした画の表現が人物の心情まで表わしてしまうといった、映像作品としての質の高さ。
だから気づかずに、しかし観ているうちに心の中にしみこんでくる少年たちの思い、これは映像ならでは、この体験は映画好きの特権だろう。
作り手たちが伝えたいこと、でもメッセージという言葉は使いたくない、ここで伝わってくるのはそんな上等なもんじゃなく、もっとプリミティブな気持ち。
宇宙へ行こう、と。
地球へ、月へ、そしてもっと先へ、そしてもっともっと先へ。
そう、これを伝えるにはまともな方法は使えない。だから敢えて物語としては拙い形をとったのではないか。
破綻した物語だからこそ伝えられると。
アチキには伝わった。すでに三度観たが、観るほどに印象は強くなるばかりだ。
あなたにはどうだろうか。
伝わらないかもしれない、でもあなたの目で確かめて欲しい。
この失敗作を観て、実際に観てその判断をして欲しい。
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だいぶ前にDISCASには書いておいたんだけど、こちらに転記するのを忘れてた。
これもまた野田ワールドではないかとも思うのだが・・・・
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