俺は10年以上前からCanonのプリンターを愛用していた。
もちろん一機種ではなく、数年毎に買い換えているのだが、
メーカーはずっとCanonだった。
特にこだわりがあったわけじゃないが他社製品を使った事がない。
プリンター業界では、外国メーカーを除くとEPSON、Canonの二強がほぼ独占状態だが、多勢において印刷品質は EPSON > Canon だと聞いていた。
そして去年、初めてEPSONプリンターを買った。
理由は買い替えの時期にCanonのプリンターは見た目がしょぼかったから。
買ったのはEPSON EP-801A。すっきりしたデザインのスキャナ搭載機。
初めは快調だった。
が、その後次第にいらつきを感じるようになる。
まずインク消費。
減りが早い。
デフォルトの設定で普通のコピー用紙に印刷すると、
標準の普通紙設定なのに紙が波打つくらいインクを吐き出す。
画像を印刷するとその部分だけ紙が波打つ。
テキスト文字がにじむ。
これは普通紙のインク吸引性能が低いから吸い込みきれない大量のインクを塗布する為に発生。
同じ設定でインクジェット用紙を使用すると吸引性能が高いので綺麗に印刷できるが、普通紙設定でこの量は明らかに無駄で多すぎる。
次に設定。
汎用インクジェット用紙では「EPSON スーパーファイン用紙」設定を推奨している事が多い。だがこの設定、品質重視向けの設定に固定されていてマニュアル調整できない。
マニュアル設定では
速度重視 ←→ 品質重視
の間で5段階で設定できるが、速度重視では高速で且つ印刷が薄い(インク消費が少ない)品質重視では速度は遅いがべっとり滴る位インクを消費する。
普通紙でやると吸い込みきれずに手やプリンタにインクが付いてしまう。
そしてインク残量。
このプリンタ、使用しなくても微量にインクが蒸発しているのだろうか。起動の都度、なぜか少しずつ残量が減っていく。
しばらく白黒しか印刷していないのに、カラーインクも徐々に減っていく。
最後に決定的なのが、インク交換。
黒を含めた6色インクタンクだが、1色でも無くなると印刷ができなくなる。全く使わない色でも例外ではない。
インク使用量は必ず偏りが出る。通常の印刷において、全て均一に色を使う事はありえないのだが、全色揃わない限り印刷できないこのシステムでは、全てのインクを使いきることはできない。
プリンタを買い換える時には必ずインクを無駄に捨てる事になる。
少しでも多くインクを消費させようという戦略は分かるが、
余りに環境配慮に欠けたシステム設計にいらだちを感じる。
Canonでもインク戦略は同じだろう。でも過去のCanon製プリンターではこんな事は一度も無かった。
インクが切れていたら警告出して、それでも続行するか利用者が選択できた。
そうしないとちょっとメモを印刷したい等で綺麗さを求めない場合も全色完璧でないがために印刷できない事になる。
スキャナの精度は高く、印刷品質は美しい。
なのにそれらの魅力を上回る利己主義が見えてしまい残念でならない。
最近の他社製がどうなっているかは知らないが、もうEPSONプリンターは買わない。そう考えるに十分なシステムが搭載されている。

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