がんになっても、あわてない

 という本(朝日新聞出版)を書いた医者の、なんでもブログ。

 
医療関係者向け資料集「緩和ケア医のらくがき帳」も、よかったらどうぞ。

プロフィール

平方 眞(ひらかたまこと)
 緩和ケア医師
愛和病院(長野市)副院長

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投稿者:hirakata
浮き草さま、こんにちは。

日本では、医療を受けたいと思った時にすぐにかかれるというよその国ではほとんどあり得ないほど受診者側が恵まれた環境であり、それなのに国民医療費は先進国の中では一番少なく、しかも全ての人が最高度の医療を受けられるわけではないけれど「安かろう悪かろう」ではない。これはとてもすごいことです。それを成し遂げるために医師は頑張ってきましたが、昔は頑張ったらそれなりにいいことがある「アメと鞭」状態だったのかもしれませんが今は「鞭とムチ」状態で、崩壊しないためには勤務医よりはまだ恵まれている開業医にもう一発ムチを入れるというような、愚かな政策が実施されてしまったりします。

日本の厚生行政を組み立てられる立場にいる人は、馬鹿ですね。
投稿者:浮き草
(つづき)

我々の責任も大きいと思うのです。今まで過剰な善意で働いてきたのは間違いなのです。当直となれば最低でも36時間労働でしょう?その分休みがもらえるわけでもない。体調が悪く自分に点滴をしならがら働いた経験はほぼ全員の医者にあるはずです。40歳を越えると自分の命を削っているという実感があります。

ヒラリークリントンが「聖職者のごとき献身」と評した我々の働きが「治って当たり前。病気で死んだら医者を訴えろ」という国民を作り出したのですよ。ですから過剰な仕事を止めるべきなのです。労働基準法をたてに当直は拒否する。救急外来は閉鎖させる。時間外は働かない、あるいは正当な対価を要求する。リスクのある手術はしない。医療は崩壊するでしょうが、我々の犠牲で医療崩壊をくいとどめてきた今までがおかしいのです。

日本の医療は医療崩壊の焼け野原からやり直した方がよいのです。
投稿者:浮き草
骨じいさま hirakataさま

判決後のマスコミの論調や一般の方の意見をウォッチしていますが、未だに加藤先生はミスをしたのだという思いこみが多く見られます。「立証困難だったのでウヤムヤになって無罪になった」「医療が崩壊すると困るからある程度のミスは許してやれ」といったところです。マスコミは未だに被害者という言葉を使いますし(加害者がいるという前提なのでしょう)。

ミスがなくとも運が悪ければ逮捕されるという警察=国家権力の横暴こそが問題ですし、医者がミスしなければ病気は必ず治るという思いこみをどうにかしないといけないはずなのですが、まったくそういう方向には話が進みません。一番悪いのはマスコミですが、マスコミの主張を無批判に受け入れる思考停止の国民も十分に悪いのです。

ということは、マスコミが少しスタンスを変えれば国民の意見も変わるのでしょうね。操り人形のごとく。
投稿者:hirakata
骨じいさま、おはようございます。

骨じいさまのような意見があちらこちらから出てきて、議論が噛み合うようになったりお互いの理解が進むようになればいいと思います。

裁判の結果がどうであれ、医療を受ける人と提供する人がいがみ合うことが少しでも少なくなる方向に進んでいきたいと思います。
(別の所に入ってしまったコメントは、消しておきました)
投稿者:骨じい
何度もスイマセン!
思いますに、、、
昔の日本(他の国もですが・・・)には、医療人が育つ過程を許容する文化があったはずです。
誰でも、始めは初心者なわけですし、始めからエキスパートなわけがありません。
みんな、小さな失敗を繰り返しながら成長していくのだと思います。
ただ、今はその成長の過程を許容できないほど、高度な医療になったし、医療万能が前面に押し出され、死が医療の罪だとされることが非常に多くなった・・・。医師は人間です!神ではないですから・・・ホントにそう思います。
神の手を持つ○○・・・
人間は神にはなれません。。。持ち上げるだけ持ち上げて、ど〜んと落とすマスコミには嫌気がさします。そのような打ち出し方も止めたほうが良いと思います。
このままだと次の人材が育たないし、医学のみが一人歩きをして、それを行使する大切な医師が育たない・・・そんなマズイ環境ですよね?今の日本は。
とにかく、ベストの結果を望みます。



http://bonejichan.blog95.fc2.com/
投稿者:hirakata
hot cardiologistさま、おはようございます。

>この裁判そのものが、日本が遅れていることの証です。

まさにその通りです。あり得ないこと、あってはいけないことが起きている、これを解決方法だと思うことが根本的に間違いであると、日本人みんなが認識すべきだと思うんです。しかしこういう考えすら苦々しく思う人が、日本にはたくさんいます。

「許せない」の気持ちが「罰を与えるべき」と直結しているのは、心理構造としては理解できますが、そのために刑事裁判が用いられるというのは、明らかにおかしい。

真相を究明することは必要です。そうでなければ「恨み」の気持ちは医師にまっすぐ向かい「いつ刺されるか」怯えなければならなくなります。さらに、不可避な事故で医療には責任がなくても、経済的・心理的損失があればそれを軽くするための仕組みも、あった方がいいと思います。

今やっていることは全く間違っていますが、それが間違いだとわかって正しい方向へ行くのは、果てしなく遠い道のり。
投稿者:hot cardiologist
こういうこと(診療関連死の刑事裁判や民事訴訟)が起きないようにするには、医療裁判自体をシャットアウトすれば良いのです。
いくつかの先進国では、実際にそうしています。
スウェーデンなどの北欧諸国とニュージーランドは既にそうですし、フランスとオランダも一部で導入を開始しています。

診療関連死が起きた場合、医療従事者の誰かをスケープゴートにして責任を負わせ、刑罰や処罰を下すことは、医療安全にはつながらない。
むしろ、それがおきた原因を良く検討し、システムの問題として捉え、医療安全に繋げることが最も大事であると、先進国の医療安全部門のホームページには書かれています。
先進国とは、行政の医療安全の部局の資料を読んだ範囲で、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、オランダ、ベルギー、スイス、デンマーク、フランス、ノルウェー、フィンランド、ニュージーランド、オーストリアの各国です。

罪を負わせる文化から脱却し、診療関連死の報告制度を利用して原因の解明を行うこと、WHOを初めとする先進各国の医療安全の考え方です。

システムの問題ではなく、医療職のスキルに問題があったなら、再教育してスキルを向上させること、も大事なポイントに挙げられています。

翻って、日本は、いつまでたっても罪を負わせる文化から脱却できていません。

この裁判そのものが、日本が遅れていることの証です。

投稿者:hirakata
浮き草さま、骨じい(ほんとは若いんでしたっけ?)さま、こんばんは。

この問題をみんなで同じ理解に持っていくのは、ものすごく大変だと思います。自分のことを考えても、医者という立場ではなくて患者の身内などの立場だったら、もしかしたら医療側の意見を聞く耳を持てないかもしれないなと思います。

思惑を闘わせても、真実に近づくはずはありません。思い込みを闘わせても、一歩ずつお互いが近づくことすらできないでしょう。

裁判では、特に刑事裁判では、何もいいことが起こらないどころか、どんどん間にある壁を厚く高くすることにしかならないでしょう。もし近づくことがあるのなら、それは裁判をきっかけにしたとしても、法廷外で起こるのではないでしょうか。

いよいよ明後日、判決です。福島地方裁判所がどのような判決を下すのか、昨日のニュースバラエティでも「今週の予定」の中で「水曜日には福島県立大野病院の判決が出ます」と言っていました。一般の注目も、ずいぶん集まるようになってきています。

ここを「一般人vs医師の戦い」の場所とするのは、非常に愚かなことです。どのような判決が出たとしても、法廷外ではお互いを理解し思いやる関係を作る助けにできればと思います。極端なことをいえば「患者さんと医師は共同体。敵は司法と警察・検察だ」でもいい、かな?
投稿者:骨じい
突然のお邪魔お許しください。
私は柔道整復師です。一般の方と、医師の方々の丁度中間、、、中途半端な立場ですが少しだけ発言させてください。
ゆうちゃまんさんの発言に問題があることは十分に理解できますが、浮き草さんのおっしゃるとおりマスコミによる刷り込みのせいでしょう。情報はいつも偏っているので、そのような考えになっても仕方ない部分があるのも事実でしょう。
しかしながら、医師がすべてを犠牲にしなくてはならない職業なら、誰がそんな仕事を生涯の仕事として選ぶでしょうか?医師も人間。一人の人間として人生があります。その中で医師は必死で、十分な睡眠もとらず、家族と自分の時間も犠牲にして必死でがんばっています。間違いありません!!そこのところを、ゆちゃまんさん、どうぞ理解してあげてください。
この問題にはかなり根深い問題が隠れているのでしょうね。
まず、現代医療を万能と祀り上げてしまったこと・・・・。
医療にも限界があることを伝えるほうが、本当は大切です。
それはマスコミであり、医療界そのものにも原因があるのでしょうね。
結果、医療にべったり頼らなくてはならない国民性を作り上げてしまい、医療のビジネス的側面が強く出てきてしまった。。。。
そして、ほんとに必要な医療(救急etc)に手が回らなくなってきてしまった・・・というのもこの一連の医療崩壊の一つの(ほんの一面ですが・・・)道筋かもしれませんね。
とにかく今回の一件は、ゆうちゃまんさん(一般の人々)と町医者さん(医療人)の戦いではないことは確かです。二人は戦ってはいけません。一緒に道を見出さなくてはならないのですから。。。
とにかく、注目しましょう!!!

http://bonejichan.blog95.fc2.com/
投稿者:浮き草
ゆうちゃまんさん

さて、医学部の学生の教育に血税がよほど使われているということはありませんよ。教養や基礎過程で必要とされる設備は他の理系の学部と同等です。人体解剖実習は他学部と比べて特殊ですが、解剖実習室に必要なのは大きなステンレスの解剖台と御献体を収めるための設備くらいです。専門課程の授業は口頭での講義が中心で、そして実習は大学病院の実際の医療現場を見学する事で成り立っています。学生教育だけに限ると、むしろ血税を使っているのは他の学部の方かも知れません。

実際に大学医学部には血税が大きく注ぎ込まれているではないかという反論されそうですが、それは(医学生の教育ではなくて)医療に関わる研究や付属病院の運営に使われるのがほとんどです。よく聞かれる『医者一人を作るのに○千万円の税金がかかる』というのはマスコミが意図的な誤解を広めたのではないでしょうかね。
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