このブログでも今年(2008年)の
1月頃から本格的に取り上げ始めている「医療事故調査委員会(呼称はいくつかが並立)」の試案だが、名前を「医療安全調査委員会(仮称)」と変えて厚生労働省から「第三次試案」が出された。
第三次試案の全文は「産科医療のこれから」といういつもお世話になっているブログの
「医療版事故調」の第三次試案が出ました(>▽<)!!!という記事に載っている。
また、政府のe-Gov(電子政府)のパブリックコメント募集案件の中に、
第三次試案の全文を含むパブリックコメント募集のページがある。
まだ詳しく読んでいないので、ここでのコメントは避ける。第二次試案に比べると、かなり各方面の議論の内容が盛り込まれており、納得できる部分が増えている。しかしざっと読んだ印象では、大部分の医療関連死亡症例には対応できるものの、まだいくつかの穴がありそうな気がしてしまう。
あいまいさを持つ表現が残っているのも気になる。これを元に医療事故調査委員会(医療安全調査委員会)を作った場合、上手に育てていくことができれば医療事故調査委員会(医療安全調査委員会)は医療側にも司法にも国民にも信用されるようになり、うまく機能するものになりそうだ。しかし思惑や思い込みを持った人が恣意的な運用をできるあいまいさを残してしまうと、過失のない人の一生を台無しにする運用もできそうである。
4月4日からパブリックコメントを募集している。期限は今のところ設定されていないようである。全ての人が納得できる事故調査委員会を設立することは、医療問題の性質上難しいのではないかと思っている。それは、医療従事者と医療を受ける側では立ち位置が違うこと、同じ事象でも見え方が違うことなどに由来する。それでも、現在の司法や警察・検察がわけのわからない判断をしているものに比べれば、かなりましな解決に繋がるのではないかという印象は持った。
大きな穴があることに気がついたり教えていただいた際には、別の記事としてここに書きたいと思う。修正で済みそうな問題であれば、パブリックコメントに書き込むだけにしようと思う。皆さんも第三次試案を読んでいただいて、その他の試案に対する意見も読んでいただいて、パブリックコメントしていただければと思う。