「音楽と言語」この本は西洋音楽史の歴史的名著だそうだが、私は知らなかった。偶然、東京藝大の売店で見つけて買った。
著者はゲオルギアーデス、訳者は木村敏で、講談社学術文庫の1冊である。これは連続講演をまとめたものなので、読者に語りかける形をとっている。
内容は非常に奥深く、最初の古代ギリシャの韻文のときから説き起こし、古代ギリシャ語は長短のリズムを持っていたので、たとえば英語のように強・弱のリズムと違う、そこから西洋の音楽が出発していることを説いている。
訳者は私より1歳上の1931年生まれ、精神病理学の権威らしいが、音楽にも造詣が深い。たまたま「訳者あとがき」を見ると終わりに「滋賀県水口町にて」とあるのでびっくりした。水口は隣町で、サザナミ記念アンサンブルの練習にいつも通っている町だ。そこに(今はどうか知らないが)このような人がいたことに親近感をもった。

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