ノーマン・ウィンター、メイ・ルー主演
カナダ・ユーコン準州の北部 カナディアン・ロッキーの山奥
ノーマンはネィテイブ・アメリカンのネブラスカと七頭の犬と暮らします
奥地ロッキーでも開発が進み始め森林も伐採され
動物達も少しずつ少なくなっています
ノーマンはこの一年で狩を止め、町で生活しようとまで考え始めています
この地で育ちこの暮らしに満足していたネブラスカは
15年間共に暮らしたノーマンが狩をやめてしまうのでは無いかと不安です
ノーマンは信頼出来るパートナー愛犬ナヌークと何時も行動を共にし
新たな狩が出来る手付かずの自然がある場所を探しだします
そしてネブラスカと一緒にベースになるログキャビンを造ります
ノーマンとナヌークは必要な品を手に入れるため町へ出かけますが
愛犬ナヌークは交通事故で死んでしまいます 悲しみ希望を失うノーマン
そんな彼に友人が若いレース犬アパッシュをプレゼントしますが
名猟犬ナヌークに代わる事は出来そうに無いとノーマンは思っていました
ナヌークを失ったノーマンはどうしても後ろ向きになりがちです
ネブラスカはアパッシュを他の犬達と同じ様に働けるように訓練し
犬ぞりリーダー犬ウォークと繋ぎ、同じ行動をさせるのです
冬になり獲物を追いノーマンは犬達と出かけます
湖は氷始めたばかりで慎重に渡らなくてはいけません
犬達はノーマンの静止を聞かず 薄い氷を駆け抜けようとします
氷が割れノーマンとソリ犬達が凍りつく湖の中に落とされます
犬達は恐怖の為 必死に逃げ、ノーマンだけが水の中に取り残されます
ノーマンの助けを呼ぶ声に アパッシュが反応しノーマンの元へ戻ります
ノーマンを助けたアパッシュは それから信頼出来る猟犬として育ちます
そしてノーマンも この最後の狩に希望を持ち始めていくのです・・・
自らも冒険家であるニコラス・ヴァニエ監督の映画
ノーマン・ウィンターも実在の狩人で役者ではありません
深い氷河を犬ぞりで下る
粗末なカナディアン・カヌーでホワイト・ウォーターを下る
グリズリーと遭遇する トナカイの大群を追いかける
凍りつく湖上をソリで走る
ビーバーのダム造りを見る 鮭を網にかける 狼の出現、焚き火の大切さ
ログ・キャビンを造る 自給自足 淘汰の関係 罠猟師の生活を追います
ドキュメンタリー映画のようですが、多くのメッセージを込めてあります
カナディアン・ロッキーの自然とノーマンと犬と動物達の関わりを
抒情詩のように美しく また過酷である事を描き続けます
ネブラスカ役のメイ・ルーが自然で言葉少ないのですが
目と表情で訴える力があるのです
そしてこの映画の全ての出演者、
スタッフから自然に対する愛情が感じられます
淡々とノーマン・ウィンターの一年を追って行きますが
自然、動物、人 それぞれの恩恵を受け 人間のあるべき姿が語られます
教訓がましい事を言うのでは無く 観る方の捉え方に任せてあるのです
ノーマンが動物達にグッド・ボーイ グッド・ガールと何度も言います
その彼の口から出る言葉は全ての彼を取り巻くもの達に言っているのです
素晴らしい自然があり 動物がいて 人間が生きる
その全てが大切なのです・・・
寡黙で無骨なノーマン・ウィンターですが、
彼は全てに大きな愛情と優しさを注いでいるのです
The Last Trapper=最後の罠猟師
夏休みに子供とアニメを観るのも良いと思いますが
私なら必ずこの映画を一緒に観に行きます