イメルダ・スタウントン、フィル・デイヴィス主演
2004年 ヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞・主演女優賞受賞
英国インディペンデント映画賞 作品賞・監督賞・主演女優賞
主演男優賞・製作賞 受賞
1950年ロンドン ヴェラ・ドレイクは、
愛する家族と労働者階級の町で暮らしていました
ヴェラは体の不自由な年寄りや病気の人達を無償で世話をしています
そんな彼女を夫は自慢し、町の皆からも頼れる素敵な女性です
しかしヴェラには夫にも家族にも秘密にしている事があります
それは 望まない妊娠をした娘を助ける事なのです
当時のイギリスは堕胎を正当な理由があってもなかなか出来ず
もし出来たとしても莫大な費用が掛かり
労働者階級には手も出ませんでした
それをヴェラ・ドレイクはボランテアで「困っている人を助ける」
それだけを思い 原始的な方法で堕胎を施します
術後に優しく「体に気をつけなさい」とまで告げるのです
そしてヴェラは非合法の堕胎処理を数十年続けていました
ところがある時ヴェラが助けた一人が体調を崩し
医者に非合法な術を施したのでは無いかと訪ねられ
ヴェラの名前が挙がってしまいます
娘の婚約披露宴を親戚と自宅で行っている時
ヴェラを訪ね警官がやって来るのです・・・・
人の為に良かれと信じ行動するイメルダ・スタウントンが好演する
ヴェラ・ドレイクの姿に心が動かされます
非合法だけど必要な事・・・それを優しさだけで施してしまう
純粋な心が、現実にぶつかり当惑してしまうヴェラ
ヴェラの心をやがて理解し、帰りを待つ家族達
それらが 淡々と語られていく良い映画でした