「日本沈没」
京都から帰るとテレビで映画『日本沈没』をやっていました。SMAPの草なぎ剛さんが主演の平成版です。
ご存知の方も多いと思いますが『日本沈没』は昭和48年に映画化されています。僕が小学5年生のときでした。
実は初めて友人と観に行った映画で、とても印象深い作品です。そのときの主演は藤岡弘さんでした。そう仮面ライダー本郷猛です。
相手役はいしだあゆみさんで、伊豆の海岸で二人が水着で抱き合ってキスしているシーンとかがあってお子様の僕ちゃんはドキドキしたものです。で、いいところでドカーンと大島が突然噴火するわけです。
それは、さておきこの原作を同じくする二本の映画、僕の見るところではきわめて対照的なのです。
昭和版では、結局、日本は沈んでしまいます(田所博士も一緒に)。主人公の本郷猛じゃなかった小野寺は沈み行く日本で救援活動をしながら怪我をしながらも生きのびます。どこか暑い国の列車に難民となって包帯姿で乗っています。いしだあゆみさんのほうは確か寒い国の方にいたと思いますが、いずれにしても二人は離れ離れになって映画は終わります。
生きのびた二人が、いつか出会える日を信じて映画館を後にしたのでした。
これに対して平成版では、日本は沈みません。しかし主人公の小野寺はなくなります。
個人が死んで国家が残ります(そこへ持っていくかぁ〜、って思っているでしょう)。
どちらがいいとか言うことではなく、この対照的な物語の構造がおもしろいなあと思ったわけです。
ちなみに僕は昭和版のほうが思い入れもあるし、きわめて個人主義的な性格から、主人公が生き残ったところに、苦難は待ち構えてはいるのでしょうが、一縷の望みをかけられる点で好きです。
ご覧になられていない方、両方を比較して観られると面白いかと思います。
投稿者: 高野泰衡
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