浅岸駅(山田線)
坂の途中にある浅岸駅は、今は1面1線の普通の駅となっているが、20数年前までは、スイッチバックの駅であった。現在はそのスイッチバックの旧路盤跡が、駅への未舗装の小道となって再利用されている。
自分がスイッチバックをしている列車になったような気持ちで、その道の上を歩いていくと、背丈以上もある草に半ば埋もれて、古い保線小屋が建っていた。建物自体はまだ使えそうだが、しばらく使用されていないのか、草で阻まれて建物のそばに近づくことはできない。
スイッチバックがまだ使用されていた頃の建物なのであろうか。そうだとすると、これが当時を偲ばせる唯一の建造物だな、などと考えながらその様子をしばらく眺めていると、背後ですすきが風に吹かれてさわさわと揺れる音がした。そこで、なんとなくそちらの方に視線を向けて、はっとした。
それまで気づかなかったのだが、すすきが並んで立っているその足元は、紛れもなくスイッチバックの当時使用されていた石造りの旧ホームなのであった。
それをじっと眺めていると、小型の蒸気機関車がゆっくりとこのホームに入ってきて暫く停車した後、スイッチバックして後ろ向きに出て行く様子が、ありありと目に浮かんだ。

(浅岸駅待合室とホーム)

(浅岸駅全景)

(浅岸駅前 右側の小道はスイッチバックの跡)

(小道の先に建つ、草に埋もれた保線小屋)

(保線小屋の向かいの旧ホーム)

(待合室に掲示されている列車時刻表)
(2006年9月15日)
一ノ関800-822@石越836-(くりはら田園鉄道)-923細倉マインパーク1006-(くりはら田園鉄道)-1050石越1110-1131一ノ関1136-1219北上1325=(岩手県交通バス)=1338@江釣子1355-1403@立川目・堅川目駅前1414=(岩手県交通バス)=1421野中1425・・・1430@藤根1504-1516北上1535-1625盛岡1630-1704@浅岸1948-2151宮古