2013/7/2

その4〜さようならシェムリアップ〜  カンボジアぶらり

本日はいつもよりちょいと早めの朝9時に起床。
雅彦さんのトゥクトゥクでシェムリアップから80キロほど離れた遺跡「ベンメリア」へ向かってもらうためです。

このベンメリア、中心地からかなり離れた場所にあるのですが、静かな森の中にある遺跡で独特の雰囲気があるそうで「シェムリアップに出かけたならば絶対にいくべし」と周囲の人からおすすめされていた遺跡群のひとつでもありました。

いくつもの村を通り過ぎ、舗装のされていない道路をトゥクトゥクはぐわんぐわん音を立てながらすすみ、途中で雅彦さんはタイヤとオイルを取り替え…。

そうこうしていいるうちに既に1時間を過ぎ、更に2時間が過ぎた頃…。

ようやく入場口付近に到着。5$を支払うと(ベンメリアでは新たに入場券が必要)更にトゥクトゥクは山の奥へ。

(本当にこんな場所に遺跡なんかあるのかしら〜)

なんて不安が頭をかすめた頃にようやく到着。

「うわ〜!確かに雰囲気があるなぁ」

が。
トゥクトゥクを降り、草むらを歩き始めると一斉に子供たちが周りを取り囲み…

「みず!」
「あめ!」
「おかし!」

あ〜私ってばモテモテ〜。どこの場所でもモテモテだぜぇ〜(涙)。

が、手持ちの飴などもなく…。ここでも他の場所同様に大活躍だったのがく○寿司で貰える「寿司ストラップ」であり、皆喜んでもらってくれました。

子供たちとバイバイした後に、すすんでいくとガジュマルの根っこがいくつも見え始めました。

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ここは「天空の城ラピュタ」のモデルのひとつとなった場所だそうで、(確かになんだかラピュタっぽいぞ!)と感動していると…。

「ヘーイ!レディ!写真とってあげるよ〜」

大方の予想通り、おっさんが私の横に貼り付き頼んでいないガイドをべらべら始め…。

いつもならば「ケッコーコケコッコー」などと言い放ち早々に逃げるところですが、この遺跡は足場が他の遺跡以上に悪い上に、順路などもないので、各々が周りに落っこちている(?)ブロックや木の根っこを足場代わりに使います。更にベンメリアは2001年に外国人がようやく観光できるようになったばかりの場所で、周囲には地雷の残る可能性のある場所もあり「はめられたな」と思いつつも後をついていくことにしました。

が、このおっさん。ベストビューポイントを教えてくれたり、

「根っこの上に乗っておいでよ〜。写真とってやるぜ〜」

などとひとりで回っていたならば絶対にチャレンジできないであろうブランコと化した根っこの上まで乗せてくれたり、足場が悪い場所では手を貸してくれたりと、妙に優しい人でもありました。

ひととおり見終わった後に、ガイド料の請求を頭の中でシュミレーションしていると、おっさんは「じゃあね。さいなら」と目の前をすたすたと歩いてどこかへ消えてしまいました。

これには私も拍子抜けして、思わず「えっ!いいの?」と日本語で叫んでしまいました…。

(ただの親切なおじさんだったのか…)

うーんと腕組みをしながら雅彦さんのもとへ向かうと…。突然空に暗雲が立ちこめ始めました。ゴロゴロと雷がなり、そして大粒の雨が滝の様に降り始め…。

雅彦さんは慌ててトゥクトゥクを木の下に移動させると自分がびしょ濡れになるのもおかまいなしに、私をトゥクトゥクの中に押し込み、脇のビニールカバーを降ろしてくれました。更に丈夫なカッパを私に着せ

「これで大丈夫だろう」

とつぶやくと、トゥクトゥクの荷台の上の薄いブルーの袋を広げ始めました。私はてっきりゴミ袋か何かだろうと思っていた物はカッパであり、ところどころがガムテープで補正されていました。色あせた様子からもガムテープでいくつもの穴が補正された様子からも雅彦さんが長年大事に着用していることが感じられました。

雅彦さんはゆっくり私の方を振り返り、二カッと笑うと、そのまま猛スピードで元来た道を戻り始めました。

(…)

自分が上等なカッパを着ていることを心底申し訳なく感じてしまいました…。

(なんだかカンボジアの人々の優しさには驚かされるなぁ…)

例えば、道に迷い、あたりをさまよっていたときのこと。
バイクの前にしゃがみこんでいたお兄さんに道を尋ねると、とても詳しく道を説明してくれました。

「どうもありがとう」

しかし私が進んだ先は、お兄さんが説明した道のまったくの逆方向だったようで、それに気がつかないまま早足ですたすた歩いていたようで…(気づけよ)。

「おーいおーい!」

肩を叩かれて後ろを振り返るとびっくり。なんと先ほど道を教えてくれたお兄さんが汗だくになりながら、

「こっちの道じゃなくてあっちだってば!!」

と、わざわざ走って道を訂正しにやってきてくれたのでした。

こんな極度の方向音痴の私の勘違いなど日常茶飯事なことだから放っておけばいいのに(涙)

「あ〜良かった。じゃあね」

とひとこと言うとお兄さんは元来た道を走って帰っていきました…。

人柄といい街並といい…。他アジアをライトにうまく中和させたような雰囲気のシェムリアップが私にはなんだか居心地が良く感じられました。

ジャスティンビーバーの曲が流れる食堂でビールをがぶのみしながら、集落を見ながら考えたカンボジアの歴史とポルポト時代をもう一度振り返ってみました。人々の親切も相俟って、それはかなり切なくも悲しくも感じられたのでした。

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さて。
早いもので、カンボジアも最終日…。カンボジアを後にし、バンコクへと向かいます。

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(ホテルのみんなと)

「またいつでも来てね〜!」

女の子たちがトゥクトゥクの去り際までずっと手を振ってくれました(涙)。ミスター雅彦さんにトゥクトゥクで空港へ向かってもらうも、到着した最初から最後までずっと一緒だった雅彦さんとの別れがなんだか悲しくて、「じゃあまたね!」と行ったあと、あえて後ろを振り返らずに、空港カウンターへと向かいました(今は猛烈に後悔してます)。

てなわけで、シェムリアップ行と同様、あっさりとバンコクに到着したワケなのですが。
なんだかバンコクに到着してからは、気が抜けた様になってしまい(いつものことやんけ)ホテルに到着し、シャワーを浴びると早々に眠りについてしまいました。

〜翌日〜
やることもなく、一瞬ホテルで一日中眠ってしまおうかとも考えたのですが、さすがにそれはあまりにも無意味な気がしたので、周辺をぶらぶらすることにしました。

BTSに乗り、向かった先はチットロム駅。
チットロム駅の周辺はデパートや高級ホテルの立ち並ぶハイソな雰囲気のエリアですが、ここらにはタイ屈指のパワースポットがわんさとあるそうで、いつか行こうと思いつつもなかなか訪れることができませんでした。そんなわけで、今回の機会に私欲を丸出しにしながらやってきました。

中でも一番有名なのが、ショッピングセンター「エラワンバンコク」の前に鎮座する「ブラフマー神」。
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他のパワースポットとは盛り上がり様も訪れる人々の数も桁違いで、見てべっくらこきました。それもそのハズ。タイの人々の間でも「最もご利益のある神様」として崇められており、どんな願いもオールマイティに叶えてくれるんだとか。

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願いが叶った人は、このように「お礼参り」にやってくるルールがあるそうですが、次から次にひっきりなしにお礼参りの申し込みは続いており、その数からもこの神様のご利益が充分すぎるほど伝わってきました。

というわけで。
私も私利私欲を抑えきれず、早速お花とお線香を購入し、見よう見まねでお参りしました。が、ほぼ自己流なので果たしてこれが参拝のルールに適ったものなのかどうか、激しく不安であります…。

他にも至る場所に神様が鎮座しておりますが、どこもわりとご近所さんのため、すべて徒歩圏内で回る事が出来ます。

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(インターコンチネンタル前の神様「ヴィシュヌ」)

その後アマリンプラザのフードコートでごはんを食べ、デパート内をうろうろし、夜はビールと露店のトムヤンクンを食べ、バンコクの滞在はあっけなく終了してしまいました。

さてさて。
今回の旅行ですが、カンボジアもタイも一都市のみの滞在だったこともあり、いつも以上にのんびり過ごすことができました。本当はシェムリアップから首都のプノンペンに出かけようと考えていたのですが、暑さと体調不良(途中風邪を引き一日無駄にしているのです…)から断念…(涙)。
残念ではありましたが、無理せずゆっくり過ごしながら、遺跡群を眺められた事は自分にとって良かったのではないかなぁと思います。

カンボジアは深く考えさせられる国で、また訪れたい国のひとつになりました。次回はシェムリアップに少し立ち寄って、プノンペンに行く事ができたらいいなぁと考えています。

そして。
カンボジアは間に合いませんでしたが、このような旅行エピソードを集めたコミックエッセイ「ドタバタ女ひとり旅〜世界の端から恥まで〜」が発売されました〜。旅ぺーじの左上でも案内しておりますが、みなさま引き続きどうぞ宜しくお願いいたしま〜す☆

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2013/7/2

その3〜地獄のポルポト政権〜  カンボジアぶらり

さて。
アンコールワット遺跡群に代表されるように、このシェムリアップという町は大きな観光都市になっており、町は活気があり、毎日多くの外国人観光客で賑わっております。

行き交うバイクにゴミを漁る野良犬など、町は今まで私が訪れたタイやベトナムをヘビーに、インドを若干ライトにさせたような雰囲気ですが、通りにはスーパーマーケットやファーストフード店、更には高級ブティックなどが並び、私の想い描いていたカンボジア像からかなりかけ離れた近代的な街並に、初めて見た時は衝撃を受けました。

が、中心部から少し外れると、そこには舗装もされていない泥だらけの道が広がり、ものの数キロ離れるだけで、そこには見た事も無いような田舎の光景が広がっていたりもします。

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荷台に豚をくくりつけて走る自転車や、ニワトリの入ったカゴをかついで歩く人々の姿を過ぎると、野良鴨が「ガァガァ」鳴きながら目の前を横断し(かわいい)、子供はすっぽんぽんでそのへんを駆け回る…。そんな光景が日常として、至る所に点在しています。

のどかな光景を眺めながら、ふと頭に「ポルポト政権」という言葉がよぎります。芸術家から医者、教育関係者などから、「白い肌だから」「イケメンだから」「恋人いるから」などという、もうポルポトは自分以外全員殺したいんじゃねーの?とツッコミを入れざるを得ないのですが、あまりにも身勝手&恐ろしすぎる理由でインテリからリア充まであらゆる人々を容赦なく殺したまさに狂気の沙汰としか言いようが無いポルポト政権時代です…。

反対にどういう人間が生かされたかといえば、「ガキは思想に染まりやすいからな〜ヒャッハー!」という理由から13歳以下の子供たちでありました…。結果、訓練により殺人マシーンと化した子供が大人を殺す「子供兵士」が誕生、更になんの医者の資格も知識もほとんど持たない子供が大人へ医療行為を施す「子供医者」などが誕生していったワケです…。

こんなことを続けることで、どんな未来が待っているかなんて、多分小学生…いや、ヘタしたら幼稚園児でも予想できると思うのですが…。

カンボジアという国は崩壊してしまったも同然で、ポルポトの大殺戮などの一連の行為により170万人以上が犠牲となったとも言われており、残ったのはやはり子供たちでした。

このへんのことは映画「キリングフィールド」の中でも描かれているので、是非とも見て頂きたいです(名作です!)
あまりにも現実離れした世界には思わず「日本で言えば安土桃山あたりか?」などとかなり昔のことのように感じられてしまうものですが、ポルポト政権が終わってからまだ30年ほどあまり。日本が平和に暮らしている中、少し離れたカンボジアではこのような現実離れした行為が日夜を問わず行われていました…。

撤去が未だに終わらない地雷に、教育者を皆殺しにされたせいで、カンボジアでは教職者も少なく、更には学校が足りなかったり満足な教育が行き届いていなかったり…。この時代の影響はまだまだカンボジアに暗い影を落としています。

シェムリアップの中心部ではさほど感じる事のなかった「貧富の差」というものが、数キロ離れるだけで色濃く現れるようになっていきます。しかしながら、トゥクトゥクから村の様子をぼーっと眺めたり、実際に集落の方をぶらぶらしてみましたが「貧困=かわいそう」と結びつけるのは少々短絡的でもある気がいたしました。

子供たちはすっぽんぽんだったり、サンダルも履いていない子がほとんどですが、野原を思い切り走り回りガチョウの跡を追い、泥だらけの水たまりではしゃぎ…。私が日本で見かける同年代の少年少女たちよりもよっぽどイキイキしていて楽しそうに見えたからです。

たくましく生きる彼らの姿を見ていると、乳がなさすぎてサプリメントに手を出したが効果がなかったとか、四十肩になったとか、お気に入りの皿を酔って割りまくっただとか、自分の日本での悩みが実に小さくてくだらないものかということも考えさせられました…。

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さて。遺跡を見ない日は何をしていたかというと、オールドマーケットやスーパーなどが立ち並ぶ通りをぶらぶらと徘徊しておりました。

シェムリアップではあらゆるところでUSドルが広く流通しており、買い物や食事などはUSドルでオッケー!が、現地通貨よりも損になることは確実であり、更には観光地化されていることで、特に土産物屋はそのどこもが信じられないようなぼったくり価格です。

土産物探しに便利とされる「オールドマーケット」ですが、ここに並ぶ商品もどこかで見たものばかり…。

そう…。商品のほとんどがタイやベトナム製だったり、またそれらの国で土産物として売られているものばかりで、カンボジアを感じられるような土産物を探すのには結構苦労する上に、価格も日本の観光地の土産物屋で支払う以上の金額を要求されるのです。詐欺のようなぼったくり価格にはさすがに呆れを通り越して笑ってしまいましたが、商品の壊れやすさ&粗悪さもパネェもので、物欲は自然にしぼんでいきます…。


露店の並ぶ通りをぶらぶらしていると…。たくさんの魚が泳ぐ大きな水槽を発見。

(なんだこれ…)

水槽内をしげしげと眺めていると、

「これはDr.フィッシュていうのさ」

なんでも要らない角質を食ってくれる魔法のお魚だそうで、

「30分3$だ」
「30分3$!?マジで?」

これはもうやるっきゃないでしょう!

というわけで、泥だらけの足を水槽内にドボン。

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するとみるみるうちにお魚が足に食らいつき始め…。

「ぎゃあああああああああああ」

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もう感じたこともないような不気味な感触が全身を襲い、しばらく「ぎゃあ」「いやああ」とか叫びっぱなしでしたが、慣れというのは恐ろしいもので、10分も経ってくると、(へぇ〜こんな風に角質を食べるのか〜)などとお魚の口を観察する余裕がでてきました。

小指のペディキュアまで綺麗に食われましたがお魚さんの体は大丈夫でしょうか…。

(その4へ続く)

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