2012/6/16

その11〜さらばインド〜  インドぶらり

(〜十日目まで)

さーてさーて。火葬場を眺め、土産物屋を冷やかし、迷路のような路地裏を散歩して…。バラナシでは今まで駆け足で来た街とは違い、かなりゆっくり過ごすことができました。

そして最終日。

「なんだかんだで楽しかったなぁ、あ、チェックアウトたのんまっさ」
「はいよ」

電卓をたたき始めるドラ。

ん?今打った数字、ちょっと多くね?

気のせいか?そうだよね、気のせいだよね!

「一日目の500ルピーは払ってもらったからオッケー。残り二日と三日は冷房付きで、一泊700ルピーだから合計1400ルピーね」
「えっ!700ルピー!?600ルピーっていったじゃん!」
「そんなこと言ってないよ。冷房付きが600なワケないよん」

「!!!!!」

このやりとりにも慣れて来た自分がいました。

「はは。はい、じゃ1400ね」
「さんきゅー!また来てよねん」
「あ、うん…」

こうして午前10時ドラちゃんに見送られながら宿を後にしたわけですが…。

「コルカタ行きの列車は午前2時なんだよなぁ」

今から10数時間以上、バックパック背負って何をするよ?

「はああ。この熱さの中だしなぁ」

かといって夜までこのあたりで時間をつぶしてからリクシャに乗るのも怖い。夜に移動だけは嫌だ。どうにかして避けたい。

(しゃあない、もうムガルサライ駅まで行ってしまおう。駅周辺にはネットカフェぐらいあるだろ)

早速リクシャに交渉を始めるも…。

「100ルピーでムガルサライ?無理無理、あんた何考えてんの。こっから一時間はかかるロングドライブだぜ?」
「え、だって行きは100でここまで来たんだよ」
「あんたバカだねぇ。あのホテルはリクシャにマージン払ってんだよ」

「!!!」

「でも私から行ってくれって頼んだんだのに?」
「さあね。あんたが行ってくれって言わなくとも、最初からあのホテルに連れてく気だったろうよ」

ガーン。

どうりでリクシャのオッサンが親切すぎるとは思ったんだよなぁ…。

「だから300でどうよ」
「高いよ」
「じゃ250」
「無理無理」
「じゃ200。これが最後だぜ」

200か…。ホテルのマージンもなく、一時間以上(場合によってはそれ以上)かかるこの距離では妥当と言えるのではなかろーか。

「よし!決めた!ムガルサライまで頼んだ」

早速乗り込むと…

「おい、まだ時間はあるか?いろいろ回ってやるぜ」
「いや、もういい。見たから」
「全部は見てないだろ?おすすめの場所に回ってやるよ」
「いや、もういいって」
「とっておきの場所なんだぜ?ここからリクシャで…」

勘弁してよ…。頼むから、さっさと駅まで運んでくれよ…。あたしゃ明るいうちに移動したいんだよ…。大きなため息をついたところで、ようやくリクシャは出発。

「ああ…マジで疲れた…」

舗装のされていない、でこぼこ道をロングドライブの後にようやくムガルサライ駅に到着。

リクシャを降りた瞬間…。

「ああ…ダメだ」

これはマズイ。意識が朦朧とし、そのまま熱さでぶっ倒れそうになるわし。とりあえず休めるところに入ろう…と、日陰になった駅構内へ入る。

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寝そべって電車を待つインド人の横にへたり込む。額に手をあててみると、かなり熱い。喉が痛い…。全身がギシギシ痛む…。トンカチで頭をぶん殴ったような激しい頭痛が私を襲います…。

「ああ…頼む、頼むからあと10数時間、コルカタ行きの寝台列車がくるまでどうにか耐えてくれぇえ」

と思うも、頭痛と全身の疲労は激しさを増すばかり…。

よくよく考えてみれば、インドに入国してからというものの、ロングスリーパーの私がロクに睡眠をとっておらず…

「あれ、最後に食事したのいつだっけ。おとついの夜だっけか…?」

おまけに食事もロクにとっていない…。

この熱さ、そして絶えず緊張を強いられているせいか、かなり全身にガタがきているようでありました。肌には謎の湿疹も出来始め、なんだか全身が痒い。

「もうどうにでもなれえええ」

と、床で寝そべるインド人の横でリュックを枕にそのまま自分も横になる。

「はっ…」

2時間後…。目を覚ますと私の周りには人だかりが…。

「ちょ、君大丈夫?こんな出入り口より中に入ったとこで休みなよ。ベンチもあるから」
「え?ベンチがあるの?」
「そうそう、僕も隣に居てあげるから」

と肩をがしっと胸元に引き寄せる青年。

「けっ、結構コケコッコー!」

ノープロブレムっすわ!とよろよろ立ち上がり、ベンチのある構内へ。

「あああ…もうダメだ」

私はここで死ぬのかもしれない…。

駅構内に嫌がらせのように大音量で流れるアナウンスも、構内をウロウロする野良犬の吠える声も、インド人の「カーペッ」と吐く痰の音もゲップの音も…。すべてが不快を通り越し、安らぎのメロディに変わりつつある…。

「はあ…今まで楽しかったぜぇ。皆さよな…」

グガーグガー。

ハッと目を覚ますと時刻は午後17時を回っているではありませんか。

「私ここで眠ってたんか!?」

また寝てたのか!!なんて危ないことをしてるんだ自分は…。慌てて体を起こし、両手で自分のほっぺたを思いっきりビンタ。

「起きなくては!ここで寝てはさすがにマズイ」

が、やっぱり体の方が限界。風邪薬を飲んではみましたが、まぶたが重い…。体が重い…。全身の疲労や火照りは一向におさまらない。

「トイレいこう…」

ヨロヨロと立ち上がり、5ルピー支払ってトイレに入ると…。

「ん?この音はもしや…」

ふと手前の扉の中をそーっと覗いてみると…。

「うわあああ!こんなところにシャワー室があったんかーい!」

これは天の助け!ソッコーで服を脱ぎ、シャワーを頭からかぶる。

「チョー気持ちいい〜」

やべー!これは嬉しすぎるぅううう!

というわけで、我慢の限界がきたら5ルピー払ってシャワー室でシャワーを浴び、また限界がきたらシャワー室に直行し…。とこんなことを10回以上繰り返しているうちに、時刻はようやく20時をまわりました。

「あと数時間、あと数時間」

更にここでシャワー室とベンチを往復し…。今でも思い出したくもないです。本当に地獄でした(涙)。うとうとした後に目を覚ますと、ようやく時刻は午前0時に。

今のところなんの遅れもなくスムーズに来ている電車ではあるが…。

(そろそろホームの方に行ってみるかなぁ)

駅員さんに切符を見せプラットホームの番号を聞き、なるべく女性や子どもが多くいるエリアに腰を下ろし、電車を今か今かと待っていると…。

「どこ行くの?コルカタでしょ?こっちのホームじゃないよ」

と20代らしき男がやってくる。

「その列車ならこっち、ほら俺と同じ切符。俺もコルカタへ行くんだ」

(そうか、プラットホームが変わるなんてインドではよくあることだろうしなぁ)と男についていくと…。

「切符見せてくれる?コルカタ行きだよね?」
「そうだけど…」

切符を見せた途端、ブツブツ独り言のように座席番号をつぶやく男。

「ねぇ、もういいでしょ?何じっと見てるの?切符返してくれる?」
「もうちょっと待って」

「…」

ここで私は気がつきました。

周囲には男性ばかり。しかもこのホームは人気があまりない…。それも電車移動だというのに、なんの荷物も持たない男たちが、ニヤニヤしながらこちらの様子を伺っている。

(これはマジでマジでマジでマジでマジでマズイ状況だ!!!)

「もう返せってば!」

直美ばりのドスの効いた声で切符を男の手から奪い取り、慌てて元いたホームに走るわし。

(自分がアホすぎた!ここはインドだった!)

そこで子ども連れの女性を発見し、あわあわしながら切符を見せる。遠くで男達が何かを蹴っている音が聞こえる。

「こ、こ、この電車、これって何番ホームですか?」

怖くて口がまわらない(涙)。

「ちょっと見せて。ああ。これは遅れてる電車かもしれないわ」
「遅れてる?どのぐらい?」
「分からない。けどあのホームじゃないのは確かね」

やっぱり!!!

その後あわあわ泣きそうになっているワシを見つけて口々に「どうした?どうした?」と尋ねてくる人々。

「これは遅れてないよ」
「さっき行ったやつじゃない?」
「1番ホームからだよ」
「違う3番ホームだって」
「だから遅れてるって」
「2分前にいったよ」

みんなてんでばらばらな解答をしやがる!!!!!

「うわあああん!お前らいい加減にしろよぉおおおお!」

そのたびに私はパニックになり、ホームをあっちに走りこっちに走りの繰り返し…。もう本当に疲れた…。

ここでパソコンを持った男性が「待って、ネットで調べてあげるから」と時刻表らしきサイトを調べてくれたのですが…。

「あ、これ2時間遅れてるみたい。4時に駅に電車来るって」

よよよよよよよ4時!?

「一緒に駅員のいるオフィスに行ってあげるよ」

わああ。有り難い…(涙)。親切なインド人との出会いに泣きそうになるわし。

「こ…この2時のコルカタ行き列車は何時に発車しますか?」

駅のオフィスで尋ねてみると…。

「あ、これ遅れてるから。この列車来るのは4時30くらいかな」

よっ…4時30分ですと!?更に30分遅れていやがる!

「ホ、ホームはどこに…」
「そんなのギリギリまで分かんないよ。4時になる頃には分かるから、またここにこればいいよ」

そんな…。よりによって一番遅れてほしくない深夜発の列車が遅れに遅れ、午前4時30分の出発だなんて…。

「ああ…」

さすがに、ここは信用できるはず。

なんたって、ここは駅のアナウンス室なんだから…。

「はあ」

力なくその場にへたり込むわし。もうあんな怖い思いをして電車は待ちたくないよ…。

「とほほほ」

この駅のアナウンス室の前なら安全だろう…と前のベンチで休んでいると、

「もう君、中に入っていいから」

私のうなだれように駅員さんが同情してくれたのかどうかは分かりませんが、中で待たせてもらえることになりました(本当に有り難うございました。。)

「時間きたら起こしてあげるから休んでていいよ」

ああ…。ここにも親切なインド人がいた…。

「ありがとうごぜぇますうう」

瞬間、今までの緊張の糸がぷっつりと切れ、アナウンス室のデスクに顔をつっぷしそのまま爆睡するわし。

「もうそろそろ来るよ」

体をゆっさゆっさゆすられハッと目を覚ますと時刻は既に5時近く…。

あたたかいチャイをご馳走になり、「あと5分でくるからね」この言葉に心の底からホッとするわし。

「あああ…だだだだ、だんにゃわーどぉおお(涙)」

親切なインドの方々により、なんとかコルカタ行きの列車に乗ることができました(涙)。

さて、時刻はもう朝をまわっていたこともあり、ベッドのカーテンはほぼ全開。が、私としてはこちらの方が断然安心でき、行きの1等のような恐ろしい思いをすることもなくソッコーで眠りにつくことができました。

途中で朝食やらコーヒーのサービスもあり、久しぶりのまともな食事に思わず小躍りするわし。

「ああおいしい〜」

ちょっと腐りかけていたバナナも残さずすべて平らげ、更にぐーすか眠っていると、列車は10時間の運行の後にコルカタのハウラー駅に到着。

しかし、その頃から…。

ゴロリ…。
ゴロリ…。

(これはまさか…)

今度はお腹の様子がどうにもおかしい。そう、この感じ。

「…遂に来てしまったか…」

超絶GERI体質の体を考えると、今までなんのトラブルもなくここまで来れた事の方が奇跡に近いとはいえるが…。

「うわ…こらマズイわ…」

お腹に突き刺さるような痛み…そう、この痛みは…。

「これは結構重度のゲーリーだ…」

ヤバい。これはかなりの大物かもしれない。

(やっぱりバナナを食べたのがマズかったのかなあ…)

駅についてからは脂汗がだらんだらん流れ始める始末。宿も決まっていないというのに…。

「これはマジでヤバいかもしれない!」

腹をさすりながら、からからになった喉に水を流し込む。駅を出て、とりあえず目に入ったタクシーの後部座席に倒れるように横になる。「と、とりあえずシャ、シャダルシュトリートまで、オナシャス…」もうこの状態で値段の交渉をする余裕など私には無い。

言われるがままに金を支払い(このへん痛みであまり記憶がない)サダルをあてもなくうろついていると

「やあ!君も宿探し中かい?」

同じくリュックを背負った白人青年に声をかけられる。

「大丈夫?とりあえず僕のいつも泊る宿が近いから行ってみよう」

もうどうにでもなれ。

青年にくっついていくと、そこには『パラゴン』の文字。マジかよ…、さすがにこの状態でエアコンなしでドミトリーとかもう…。うええええ、涙。

このへんどうやって断ったか記憶にないのですが、またもふらふら歩いていると、

「安い宿エアコン付きで知ってるよ」

と見るからに怪しいヒゲのオッサンに声をかけられる。

ああもうどこでもいいよ。エアコン付きなら…。いや、もうエアコンがついてなくたっていいや。トイレあって休める場所ならどこだって…。

ヒゲのオッサンが連れて行ってくれたところは、今までサダルで目にした安宿の中でも格段に綺麗な内装のゲストハウスでした。

「1泊1000ルピー」
「部屋を見せてもらえます?」

ゴロゴロ鳴り響く腹を抑えながら部屋を見せてもらうと、中にはハエやゴキブリもいなければ蚊もおらずヤモリもいない、冷房の効いた部屋にとっても清潔そうなベッドがありました。

「ああ。ここでおねが…」

はうぁっ!
もう死ぬ。

これはMaziでKusoが漏れる5秒前。MK5!!!

「どいてどいてー!!!トイレぇえええええ!」

案内してくれた男の子を突き飛ばしトイレに猛ダッシュ。

ピカッツ…
ゴロゴロ…

5分ほどたった後

「ここでお願いします」

ウンコした後にキリっと言い放ったところで情けない以外の何者でもないのですが…。

が。

「うわぁ〜また波がきやがったぁああ」

この日は結局下痢が止まらず、トイレとベッドを何往復もし、その後発熱するわでホテルから一歩も出る事が出来ないまま、バンコク行きギリギリまで苦しむハメに。

翌日。
粉末ポカリスエットと赤玉を握りしめながら、タクシーでコルカタ空港へ…。

「あああ…もうダメだぁ」

リーンちゃんに言われた「ドラッグストア」という言葉を思い出すも、タクシー代の300ルピー以外、所持金はたったの10ルピーしかなく…。

痛む腹をさすりながら、ようやくバンコクに到着するのでありました。

バンコクに到着してからは、綺麗な町並みと、インドほど熱くないほどほどの気温で(それでも十分熱いのですが、どうもインドで熱さの感覚が麻痺してしまったようです)お腹の調子もだいぶんマシになりました。

が!

インドの熱さに体がやられまくっているこの状態で引き続き、バンコクでもカオサンロード等の安宿街で宿を求め彷徨う自信がまったくなかったわし。というわけで、以前宿泊したことのあるアソーク駅近くのホテルをインドであらかじめ予約しておいたのですが…。

スワナプームの空港に降り立ち、スカイトレインの中に入った途端、あまりの美しさに言葉を失いました。

「タイってこんなに綺麗な国だったかしら…」

街も人も電車も店も…。

極めつけはホテルでした。部屋に入った瞬間マジで涙が出ました…。

「あああああ…なんて綺麗なホテルなんだよぉお」

これで1200バーツ、日本円にして3000円ちょい。

標準装備にハエや蚊やゴキブリもなければヤモリもいない!

「神様ぁあ〜ありがとぉおお」

うぇええ、うぇええ、とバンコクのホテルで一人むせび泣くわし。

精神的にもすっかりラクになったのか、夜は屋台でトムヤンクンを食べ、シンハービールをがぶ飲みし、更に「インドで出来なかった分、マッサージだってうけたるぜぇえ!」と全身エステと足つぼマッサージを受け…。

「もうタイ最高っす。大好きっす。さすが微笑みの国っす」

恍惚の表情でホテルに戻りましたが…。いきなりの刺激物にまた腹を下し、結局帰りの飛行機内でも引き続きゲーリーに苦しむハメに…。

そしてそれは日本に帰国した今となっては熱に代わり、今も体調不良は現役続行中であります(涙)。肌の赤みもようやくマシになってきましたがまだまだ全身痛いです。

さぁ、そんなこんなでかなり長々と語ったインド旅行でしたが、まだまだ書ききれないことがたくさんあります(汗)。それだけネタの尽きない面白い国ではありました。インドにはたった8日程度しかいなかったにも関わらず、まぁ毎日何かしらの珍事が起き、それに翻弄され…。このへんの小咄などまたHPの旅ページに綴りたいなぁと考えているので、アップした暁には覗いてやってくだしゃい。

んでもって。インドを一人で旅行して少なくとも自分なりに感じたことは…。
インドはすべてが想像を遥かに超えているということ。すべてが桁違いである国、常識などというものはまず通用しない国であることを他国以上に理解した上で行動しなくちゃあいけないということです(涙)。

ここにも書ききれなかった怖いことやトラブルが他にもいくつもあるのですが、もうすべてにおいて私はインドを舐めすぎてました…。

ある程度旅行慣れしたつもりで向かいましたが、それでも女性が自由に一人旅をするにはまだまだハードルの高い国です。もちろん良い人にもたくさん出会いました!だけど、それ以上に悪い人にもたくさん会いました…。旅行中に身の危険を感じたのは冗談抜きでインドが初めてです(汗)。

んでもって、肝心のマフィア氏たちやゾマホン氏なのですが、未だに良い人なのか悪い人なのかわかりましぇん。

というのも、マフィア氏の特徴に非常によく当てはまる人物が、ネットで「詐欺師」と言われていたり、良い人と言われていたり、これはゾマホン氏も然りで…。

そう、例の切符の手配の件ですが、あの日は映画のエキストラ撮影がかなり長引いたせいで、領収書も貰わないまま4500ルピー払ったわけですが…。書いてある金額をトータルしてみると、どうも私は1000ルピーほど余計に払っているんですよねぇ。これが手数料ってやつですかねぇ?でも手数料にしちゃ高すぎやしませんかねぇ?

まぁこうして無事に帰ってこれ、盗まれたものなどもなかったので、ここは日本円にして1400円程度の被害で済んだと考えるべきでしょうが…。

1ルピーの価値を考えると、腹が立って仕方ねー!!!(涙)

そして「お土産を買うならコルカタ。他の街は本当に安くないし質もだめ。僕の店なら良い物がいろいろ揃ってる」という発言。これはゾマホン氏も同様なのですが、やはりこのへん、親切にされてしまったら断りきれない日本人の性格を巧みに利用しているとも考えられるんですよねぇ…。でも向こうも商売されているわけですしねぇ…。そら、お店の宣伝もすると思うんですが、、、ねぇ?

しかし、どうにも腑に落ちない出会いでもあるし、他グレーと思われる親切部分もあるしで、すべてが謎です(汗)。

まぁ、インドに限らずだけども、信じすぎず、信じなさすぎずで、ほどほどの距離感を保つのが多分一番ベストだろうなぁとは思います。このへんは難しいことではありますが…。

そして、あれだけ旅行中に「二度と来るか!」と思っていたインドだったのに…。このキモチはいったいなんだ。

今既にインドの喧噪と騒音が懐かしいような…。なんだか妙なキモチになってしまっているのです…。

例えるならブーツの匂いを嗅ぐ瞬間に非常に良く似ていて、臭いんだけど、また嗅ぎたくなるような、そんな感じです。(はい。どう見ても変態です。ごめんなさい)

ただ、今のタイミングで行けてよかったなぁと自分的には思っています。これがもし初めての海外旅行であったなら、私は二度と日本を出ることはなかったことと思います(涙)。初海外&一人旅の際、あの時イギリスを選んでおいて本当に良かった…。

まぁ、そんなこんなでいろいろありましたが、どういうわけか今ではちょっぴりインドが恋しいです。きっと私も時間があったなら、直美達と同じようにきがついたら1ヶ月、3ヶ月、半年とインドにどっぷりハマってしまうのかもしれません。。。

ああ。いろんな意味で怖いよ、インド。

また体力のあるうちに、今度はダージリンとか涼しい地方の方をまわったりしたいなぁ〜なんて考えたりもしています。

てなわーけで。
今はインドに浸る暇もあまりなく、ただただひたすら10日間の自由のツケを清算中のノムラでございました…。

とほほほ。

〜〜(補足)その後「インド 女 一人旅」で来てくださる方が多いようなので、更に補足でございます〜

好きな時間にビールをのみ、暇になったら昼寝して、体調悪くなったら予定を延期して、お腹がすいたら屋台で適当にご飯を食べ、露店を冷やかし、誰にも気兼ねせず、自由にぶらぶらあてもなく街をうろつきーの…。一人で旅をするのはほーんと楽しいっス!
んが…!まず、このブログに訪れてくれる皆さんのキーワード通り、女性が一人でインドに初めて、それもまったくの自由旅行で、それも初海外、初アジア等で訪れる際は…。他国で耐性をつけてから旅行されることを強ーくおすすめします…(涙)。

短い期間のインド旅行で偉そうなことは言えないのですが、インドは未知との遭遇だらけ結構毛だらけ猫灰だらけです…。私は数カ国ヨーロッパの比較的治安の良い国を一人で旅行して、ある程度慣れてからタイ、そしてベトナム、今回のインド旅行と段階を踏んだつもりだったのですが…。旅慣れしていたつもりだったのに、書ききれない位にF○CKなことの連続でした(涙)。

危険なことは日本にだってゴロゴロあるし、インドが一概に「チョー危険!」とはいえませんが、少なくともインドで日本人の女性が自由に一人で旅をする場合、その危険性が遥かに高まることだけは事実だと思うッス…。そして、インドの衛生環境は他の東南アジアの比ではねぇっす。。。

ホテル選びに関しても然りで、高級ホテルが一概に安心とも言えましぇん。これは「歩き方」でも言われているとおり、誰でも出入り自由な高級ホテルと、門限があり、必ず鍵の施錠をする安宿…どちらが安全かと問われると判断がひじょーに難しいからです。。事実、私は最終日の内装のマシなホテルで(それでも1000ルピーの安宿ですが)夜中に何度も鍵をガチャガチャされて、下痢腹な上に恐怖も加わり一睡もできませんでした(涙)。予備の鍵は南京錠、ワイヤーキー含め2個は持ってった方がいいです。

でもって、英語に関して…。私はお察しの通り、クソみたいな英語力しかありましぇん…。が、トラブルに見舞われた際にそれを説明するには英語が必須です。。。インドはトラブルなしに旅行はできません(涙)。「英語なんてインドで必要ないよ〜」という方にも会いましたが、それは主に日本人と共に行動していたり、日本人宿を数ヶ月単位で転々としている方々だったッス。
そういう旅スタイルを望むならスルーしちゃってくだはい。でも、そうでないのであれば少なくとも英語は喋れないより喋れた方がトラブルは格段に減るっス。少なくとも私がインドで出会った一人旅の女の子たちは英語がベラベラだったッス(もちろん私以外)。でもってインド人の英語は訛がものすごいので、マージーで何度聞き返したかわかりませーん!(涙)それが性格的にできない方は、紙とペンをポッケにいれとけば安心かと思われます。おまけにインドでは比較的英語を話す人が多いと聞いてましたが、これは他国同様、んなこたぁなかったです…。

で、インドでは道を歩けば必ずガン見されるor口説かれるorセクハラが始まります…。これ、冗談抜きで他国の比じゃないッス(汗)。貧乳とかまーったく関係ないようです…。マジで。
最初はGパンと長袖で頑張っていましたが、あまりの熱さで倒れてからは、短パンやらタンクトップやらを途中何度か着用してしまいました…。が!これも迂闊で(涙)自分がアホすぎでした。慌ててパーカーを羽織ったり、足下を隠しましたが出来れば、脱ぎ着できる長袖カーディガン、ズボンは風通しの良いもの、ロングスカートも良いし、あとは熱射病対策的にも帽子が必須ッス。

荷物はインドに限らずですが、少なければ少ないほど楽ッス。洗濯物はすぐ乾くし、基本現地調達で全然大丈夫でした。ただ、粉末ポカリと日本製の懐中電灯に関しては、持参して良かったと思える素晴らしいアイテムでした(涙)。

でもって、これも一人旅とかインドに限らずなのですが、身近な人には旅行に行く事を告げておき(それが面倒であれば友人や知り合いの目につくツイッターだとかFBだとかのアップでもいいかと思いますが)街を移動する時に一言お知らせしておけば、万が一のことがあったときに残された人が助かるっス。インドのwi-fi電波は絶望的ですが、ネカフェはわりとどこでも目にしましたので、どうか安心して日本へご連絡を〜。

あたしゃ無事に帰ってこれてラッキーだっただけだと今でも思います…。が、なんだかんだで、インドはヘビーなこと以上にいろんな意味で考えさせられる面白い国だったし、一人だったからこそ楽しいことも嬉しいことも沢山ありました。なもんで、また一人で出かけてみたいなぁと考えています。私のように女の一人旅でフリースタイルでインドを目指す皆さん…。お互いどうか気をつけましょう…。そして旅を楽しめるといいッスね!

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2012/6/16

その10〜ボートの因果〜  インドぶらり

(五日目〜七日目)

「お…もうすぐ5時やないか」

ほぼ一睡もできないまま朝を迎える。

慌てて着替えを済まし、床で寝転がっているドラを起こす。
「ちょいと待たれよ、おーい○○」
すると屋上の階段から寝ぼけ眼の息子が登場。

(いや〜。これがホテルのサービスだなんて実に素晴らしい!インドにしては珍しいぐらい気の利いた宿だなぁ)

「ああー眠」と愚痴る息子の横で、(わーい!わーい)と嬉々としながらボートに乗り込むわし。

さて。まだ朝の5時だというのに、火葬場は今日もフル稼働。薪が組まれ、その横で洗濯を始める人、立ちションする人の横で聖なるガンガー水を瓶に詰める人、思い切り泳ぐ人、祈りを捧げる人、朝シャンする人、ゴミを漁る犬、水辺で休む牛、その光景を横に瞑想する人、寝転がる人…などなどなんでもアリのカオスな光景が広がっております。


「ふぁーあ。ところで君いくつ?独身?」

またか…。

既にお決まりと化している質問をいつものように華麗に受け流していると、花輪を持ったオッサンがボートをこぎながらやってくるではないか。

「これは無料だ。さぁこの花を流すんだ」
「え?あの?」
いいからいいから、などとそのまま花をおしつけられ、言われるがままに花を流すと

「グッドカルマ。20ルピー」
「はあああ!?今無料っていったじゃん!」
「そんなこと言ってないよ」
「今言ったでしょ?忘れたの?」
「忘れた」
「私は払わないから」

勝手におしつけてきやがってなんなんだ。

「じゃまけてやるよ。いくらだ」
「まけてやるって何だよ!」
「もういくらでもいいから金は払え」

ぐわああああああ!!!!

んっとによぉおお!

そうか。ここはインドだった。聖なるガンガーの光景に気を取られすっかり忘れていた。

ムカつきながら1ルピー渡すと「サンキュー、グッバーイ」と去って行くオッサンのボート。

鼻くそほじりながらニヤ二ヤとその光景を眺めるドラの息子。

(すっげーむかつく!!!)

ブチ切れていると、またここでもガヤと同じく写真をとられまくる。

(があああああ!もう!いったいなんなんだよ!なんかすげー腹がたってきた!!)

「あはは、どうせなら俺とも撮ってよ」
と息子にいわれ、何故だか何ショットも一緒に写真撮影をするハメに(お前なにしてんだよ)。

ここでまたお決まりのセクハラトークが続き、大きなため息をついていると…

「ほらほらあっちを見て見な。朝日だぜ」

おお…。
これがガンガーの朝日か…。

朝もやの中ボートから見るガンガーの日の出は言葉に出来ないほど美しいもので、先ほどの怒りを忘れしばしの間見入ってしまうわし。

「ああ…なんだかいろいろあったけどインドに来てよかったよ…」

ここにきてようやく(インドに来てよかった…)と心から思いました。それほどガンガーボートから見る朝日は幻想的で美しいものでした(ホロリ)。

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(早朝は太陽光線を心配する必要がないのが嬉しすぎるww)

さて、そうこうしているうちに日が昇り始め、気がつけば時刻は朝の7時を向かえようとしておりました。

(ああ、なんだかんだで素晴らしかったなぁ)

宿屋の気の利いたサービスに心から感謝だぜ…とそのまま礼をいい、ボートを降りようとすると…。

「お金」
「は?」
「お金だよ」
「お金って何?」
「だからボート代だって」

ってうえええええええ!?

「ホテルの無料サービスじゃねええの!?」
「なわけねーだろ」

あ、そうだよね、そうだよね…。ここはインドだもんね。いや、インドじゃなくてもこんなサービスが無料でくっついてくる国なんてあるワケないよねぇ。

これは何の確認もしなかった自分の落ち度だ…と肩を落としていると…。

「1時間300ルピーで2時間まわったでしょ、合計600ルピーね」
「はぁ!?1時間300!?」
「安いもんでしょ」
「安くないでしょ!高いよ!」
「じゃあ250でいいよ」
「高いよ」
「じゃあ200でいい」

そこをなんとか!もうちょい!
と何度もお願いした結果、1時間180ルピーということでどうにか話がまとまり、100ルピーのお札を4枚払うと

「あ、釣り銭ないから。400払うんだったら400貰うからね」
「!!!」

待て待て待て!

慌てて小銭入れをひっくり返し、なんとか60ルピーをかきあつめ、きっかり360ルピーを渡す。

「ありがとー。今夜飲みにいこーね」

誰が行くか!ヴォケ!

その後知ったことですが、ボートを個人で頼んでも相場は1時間80ルピー前後だそうで(涙)。ボラれました。本当に有り難うございました。

タイのデンジャラスボートといい(過去の日記参照)ボート系にはことごとく運がないようです。

「おー、朝日はどうだったよ?」
宿に戻ると笑顔で声をかけてくるドラ。
「ああ…無料だったら最高だったね…」
がっくりと肩を落としながら部屋に入ります。

数時間後「部屋空いたよぉん」とドラから声をかけられ、お客さんがチェックアウトしたばかりのエアコン部屋に移動しました。

「ああ〜天国ぅ天国ぅ〜」

エアコンって最高!
涼しいって最高!

「あ〜!このまま死んでもいい〜」

ベッドの上でゴロンゴロンしているうちに、気がつけば爆睡してしまっておりました…。

さて。このバラナシ。

野良犬から野良牛、果ては野良豚、野良猿、野良フェレット…など(ここは動物園か!?)と目を疑ってしまうほどに、ありとあらゆる動物が、それも通常あり得ない動物たちが野良化している不思議な場所です。

動物だけではなく人も…。バラナシにはありとあらゆる種類の人間が集まっております…。観光客や人がインド中はもとより世界中から集まる分、バラナシでは他以上に悪人や詐欺師もタチの悪いのが多いです。物売りの少年少女たちは英語は当たり前だし、日本語が驚くほどペーラペーラの人間も多く、インドから一度も出た事が無いというのに見事な関西弁を操る人らがたくさん居てべっくらこきます。

でもって詐欺師たちも日本人と見るや否や近寄ってきては、あれこれしつこく話しかけてくるので、ある意味物凄く疲れます。(なんでインドまで来て日本語で会話してんだよ…)と、何度ここでため息をついたか分かりません(涙)。
また、バラナシには日本人の旅行者も多く(日本人オーナーの経営しているKゲストハウス、韓国人オーナー経営のBハウスなどが主に日本人旅行者のたまり場となっている様子)貴重な情報交換などができたりもしました。(もちろん素朴で優しいインド人もいるのだが)

(バラナシは面白いけどなんだか疲れるなぁ)飽きない場所なんだろうけどねぇ〜と、遺体を包んでいた布に鼻をつっこむ野良犬をぼけーっと眺めていると…

「その服ユニクロでしょ」

あまりにも唐突な日本語と物言いに、思わず吹き出すわし。

「あ、よく分かったね。ユニクロは旅先じゃ超重宝するぞ」

話しかけて来た少年、顔立ちこそインド人そのものだが、声だけ聞けばどっからどう見ても日本人。

「お姉さんバラナシ初めて?バラナシの前にどこいったの?」
「バラナシの前はガヤにいたよ」
「ガヤ?」
「そう。ガヤ」

「あ、そーれ、世田谷、祖師谷、ブッダ・ガヤー」


「…」

マジで誰にこんな日本語習ったんだよ!!

「観光客の人。ここ日本人多いからさー。あ、そーれ、歯ブラシ、バラナシ、スバラシー」

「へぇ。なかなかセンスあるねぇ」

君、なかなか才能あるよ、うんうん。とひたすら感心していると…。

「ちょっと、お姉さん、この子が一緒に写真いいかって」
「いいけど…ってまた?」

こではガヤ以上に写真…挙句には握手やら果てはサインまで求められ、正直ここまでくるとさすがの私も調子こき、最後の方ではブリッジしたり、コマネチポーズをしながら人のカメラにおさまりましたが(お前何やってんだよ)。

「バラナシはね、インドのど田舎からも人がやってくるからね。お姉さんは珍しいのさぁ」

「ん?珍しいというのは…?」

少年の話で、そういえば私はここインドでは外人だったという当たり前の事実に気がつきました。

「うん。それに珍しいんだ、インドというのはね…」

その後インド人の強迫観念にも似た「美白信仰」話を知るのですが…。それは少々複雑で切ないものでもありました。とまぁ客引きといえど、この少年のように合間合間にインドの雑学を話してくれる人もおり、面白そうな話は身を乗り出して話を聞き、商売系の話をされたら言い訳を作りつつ早めに切り上げーので、なかなか面白くもありました。

さて。聖なるガンガーの岸辺には84のガードが連なっており、私の泊っている『ソンモニーホテル』は火葬場のひとつである『ハリシュチャンドラガード』の横に位置していることが分かりました。

一番大きくて有名な火葬場が『マニカル二カーガード』と呼ばれる場所。かなり規模が大きいので、ガンガー見物に来る人の多くがこちらの火葬場に向かいます。

「大きな火葬場も見て見たいなぁ」

と、マニカル二カーガードに向かい歩いていた私ですが、あまりの熱さに体が火照り、軽い脳貧血をおこしてその場でぶっ倒れてしまいました。ここで親切なインド人の方が木陰の方に連れて行ってくれ、そこでしばらく休んでいたのですが…。

ラクになってきたなぁと思ったところで、野良犬同士の壮絶バトルが始まり、あまりの激しさに怖くて動けず、その場でしょんべんちびりそうになりました。

(あわわわ…どうしよ)

とガタガタしていると、日本人の方々が目の前を通り過ぎていくではありませんか。

「みなさんどこに行くんですかー?」
「あ、今から僕ら皆で火葬場に行くところなんです」

おっ!

「私もご一緒していいですか?」

さすがに4人で歩いていりゃあ野良犬にも襲われないだろう!

「どうぞどうぞー」

てなわけで、皆さんのご好意に甘え、野良犬を避けながらどうにかマニカル二カーガードに到着することができたのですが…。

「うわああ〜これが一番大きい火葬場かぁ」

観光客もインド人も野良牛も野良犬もいっぱい。心なしか炎も大きく見えるぞ。

私がいつも眺めている火葬場の光景とは規模がまるで違いました。

ぼーっと眺めていると

「MAKIDAI,MAKIDAI」

口々に呪文のように唱え始めるインド人たち。

「うぉおおお!すげぇ!」

遂にエグザイルのメンバーまでもが海を越えここインドのガンジス河にまで浸透するぐらいの有名人になっていたのか!

「まさかガンガーでメンバーの名前を聞くなんてなぁ。Jpopって意外にすげえんだなあ」

こんなおじいさんがまさかMAKIDAIの名を口にするとは…。本当に踊りと歌が好きなのねぇ。。

感心している私の前で、憮然とした表情で手を突き出すインド人。

(ん?なんか様子が違うぞ)

「MAKIDAI!」

指刺した先を見ると…。

でええええええっ!!!

MAKIDAIって火葬用の薪代金のこと!?

「MAKI・DAISUKEのことじゃなかったのか!!!」

思わずずっこけそうになるわし。

(そらそうだ。インド人なら要求しないわきゃあないよな)

正直おめぇにあげるMAKIDAIはない!こらかなわんと慌てて引き返すわし。

でもね、発音がまんま、あのMAKIDAIなんですよ。マジで最初理解不能でしたって(汗)。

ここは観光客を狙った輩も多いので、ゆっくり火葬の光景を眺める事も出来ないし、野良犬は異様に多いしで、この後私は二度とマニカル二カーガードに近づくことはございませんでした…。

というわけで、バラナシ滞在中はホテルに近いハリシュチャンドラーガードで火葬の光景をひたすら眺めておりました。混沌としたガンガーの光景は何時間見ても飽きることはなく…。

「ガンガーで火葬されることはインド人にとって何にも代え難い幸せなのさ〜」

聖なるガンガー水に浸された後、遺体を包んだ布が大胆に剥がされ、その間薪が組まれる。薄い布に包まれた遺体が薪の上に並べられると、ガソリンを持ったドームカーストの手により火がつけられ、炎に包まれた遺体が次第に丸みを帯びていく…。

「だいたい人が燃え尽きるのには3時間ほどだねぇ〜」

と私の横でガイドを始めるオッサン。

「うーむ。3時間かぁ」
「ちなみに、白い布は男性だよ〜あのオレンジの布は女性ね〜だからあれは女性だね〜多分お年寄りかな〜」
「なるほど。色で性別が分かるようになっているのかぁ」

オッサンはべらべらガイドを始めてきましたが、特に金銭を要求してくることもなく

「沐浴はしたぁ〜?」
「いやぁ…まだしてないんだよねぇ」
「短パンだし足だけでも浸かってこれば〜?」
「そうだなぁ」

ここで写真とってやるよ〜、とオッサンがいろいろと親切にしてくれるので、そのままじゃぶじゃぶとガンジス河に入ってみました。

「おお〜ひんやりしててちょーキモチいいぜぇ!」

しばらくバシャバシャとはしゃぎまわるわし。が、夜だったためか足場が分からず、そのままずっこけそうになってしまい、慌てて沐浴中止。さすがに長澤まさみちゃんのようなバタフライは出来ませんでしたが、こうやって足まで浸かることはできたので、(昼は昼で野良犬が熱さから逃れるためにガンガーに入って来たりするので怖いのだ)、まぁ良しとすることにしました。

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(傷があったりしたら入らない方がいいです…)

バラナシでは迷路のような路地裏を散歩するのも楽しいものでした。路地裏にはたくさんのお土産屋が連なっており、冷やかして歩くだけでも、狭い道を我が者顔で歩く牛を眺めるだけでも、飽きませんでした。

しかし、ここバラナシではコルカタやガヤ以上に砂ぼこりが物凄くて、コンタクトだった私にはまさに拷問…。

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使い捨てコンタクトだったからまだマシだったとはいうものの、少し路地裏を歩くだけで、全身砂埃でズボンが真っ黒になりーの、更に熱さで路地裏に落ちている牛糞が干涸び煙があがり、更にそれにたかる物凄い量の小バエがおりーので、瞬きした瞬間にコンタクトがソッコーで外れます。
ここバラナシで何枚のコンタクトを無駄にしたか(涙)。翌日以降から眼鏡と裸眼で過ごしましたが、それでも目は開けられず痛いままで、今度はドライアイで死ぬかと思いました…。ここでは眼鏡やマスクは必須中の必須です…。本当に目もロクにあけられねぇっす(涙)。
でもって懐中電灯も超必須アイテムです(バラナシ滞在中は一日に3、4回は必ず停電しました)。

(その11へつづく…)

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