2008/6/25

ポルトガルひとり旅〜ファドを聴きに〜  ポルトガルぶらり

さてさて。

ポルトガルではいろんな素敵な出会いがありました。
中でもムーア城で出会ったおじさんとお兄さんは場所も場所なもんで、非常に思い出深いです。ムーア城跡は7世紀ごろにムーア人によって築かれた建物ですが、落城してしまい、今では城跡だけがところどころ残されて廃墟のようになっています。

「なんと私好みの場所なんだ!」

喜び勇んで出かけてみたものの、バスの降り場からかなり手前で降りてしまい、山の上にある城跡まで1時間ほどかけて歩くはめになりました…。


こんな山登り(!?)は小学校のときの立山登山以来。えっちらこっちら歩けど一向にそれらしきものは見当たらない。でも山の上から見える絶景にだんだん楽しい気分になってしまい、エミネムのラップをキメながら歩いてしまいました。誰もいなかったから良かったものの、誰かに見られていたならかなり怪しいアジア人だと思われたに違いない…..。

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更に歩くこと30分。ようやく、それらしき城跡の前に到着しました。城跡から見えるシントラの町並みは、オレンジ色の屋根に薄く雲が重なって…。

あまりの美しさに

「なにけこれ〜!!ものすごい綺麗やちゃぁ」

と富山弁でつぶやいてしまいました。

ぶらぶら城跡を回っていると、二人の男性に遭遇しました。男性の一人はイギリス出身のお兄さん。もう一人のオジサンはポルトガル人のオジサン。服装や顔つきから二人ともかなり旅慣れた様子であることが伺えました。
お兄さんの方は、一回アメリカに渡ってアメリカ大陸を横断したあと日本を旅し、今度はヨーロッパを回っていて、現在やっとポルトガルに到着したのだそう。なんてうらやましい旅なんだ!

そのあとは?と聞くと彼は

「僕は終わらない旅を続けているんだ」
「!」

なんてカッコイイこと言いやがるんだこのヤロー!このセリフだけで一冊小説を書けそうな勢いだぜ!鳥肌モノのカッコイイ言葉に(自分もいつかこのお兄さんのように世界中を旅できたらどんなに楽しいだろうな〜)なんて考えてしまいました。
ポルトガルのオジサンの方は今は気ままにあちこちをいったりきたりしているようで、中でも日本は大好きな国のひとつなんだそう。特に京都の三条はお気に入りの場所なんだとか。

しばらく3人で雑談をしましたが、私はビールも恋しかったもので(おいおい)そろそろお先に下山することにしました。

ロカ岬に行ってからと言うものの、経由地であるシントラやカスカイスの町が大好きになってしまいました。カスカイスは海に近い町で、大きなショッピングセンターがあったり、でっかいヤシの木のようなものが植えてあったりして、周辺がリゾート地のようになっています。(日本で言うところの熱海あたりか?)
カスカイスでのショッピングセンターめぐりも楽しかったのですが、私の中のナンバー1はやっぱりシントラ!深い緑に包まれた幻想的な町並みはオイラの夢見たヨーロッパの町そのもの。というわけで、シントラに最終日まで何度となく日帰りを繰り返してしまいました…(はぁと)

でもって。

ポルトガルに来たからには「ファド」を聴かねば…!というわけで、ファドを聞きに出かけてきました。ファドはポルトガルの民族歌謡で、日本で言えば演歌にあたるようなジャンル。悲愴や哀愁、愛などを歌い手が心をこめて歌うファドは、世界中にファンを持つ歌手もたくさん居ます。中でも有名なのが「ファドの女王」と言われた故・アマリア・ロドリゲス。

ファドを聞かせてくれるお店はアルファマ地区やバイロ・アルト地区といった下町に多く(特に坂道のある場所に多い)夜の22時頃からファドが始まるところが多いようです。聞ける場所はコンサートホールといった場所ではなく、レストランや居酒屋などで、たいていのお店がディナーショーのように食事と音楽を楽しめるようになっています。

ファドを目当てにバイロ・アルと地区をうろついていたものの、入り組んだ道が多く(言い訳)またも迷ってしまいました。そんなときたまたま人の出入りの多いファドハウスを発見!空きを聞いてみると、「一人ならすぐ席を作るよ」となんと親切にも席を作ってもらいました。(涙)

ダンスのような愉快な音楽を楽しんだら、休憩があって、また別の音楽が始まって、また休憩…と、ファドが始まるまで結構時間がありました。

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このお店は「ルーゾ」というのですが、ここはかつてアマリア・ロドリゲスが歌ったことも由緒あるお店なのだそうで、世界中から観光客が訪れるのですが…。
私が酔っ払ってふらふらトイレにかけこんだとき、同じく酔っ払って出来上がっていたズボンのチャックが全開の陽気なオバサンがいました。彼女はブラジルからやってきたそうで、次に入ってきたオバサンはドイツからやってきたそうで、陽気なブラジルのオバサンが「あははは!ドイツに日本にブラジル!ばんざ〜い」とお互いの肩を叩き、つられて私もドイツ人のオバサンと3人でスクラムのようなものを厠で組みました(何やってんだよ)。

話は戻って。ルーゾの中は舞台もあってゴージャス。歌のうまい方もたくさんいました。夜の21時すぎごろにファドが始まります。
私が聞いた感想では、ファドは思ったよりねっとりしておらず、からっとした明るい雰囲気に感じました。悲愴とか哀愁というよりかは、愛とか楽しさとかそんな感じの唄に聞こえたような…(ワインで既に酔っ払っていたせいだろうか)ポルトガル語が分かればなあ!もっと唄の魅力を知ることが出来たのかもしれないと思うと悔やまれます。

1時過ぎになり、そろそろ遅いかもな〜と思い(遅すぎだよ)お店を後にすることにしました。一応真夜中で異国の地なので、貴重品を腹に隠して早歩きでホテルに帰りました。…が、またも道を間違えまくり結局ホテルに着いたのは2時30過ぎ。酔っ払った女が異国で、そして真夜中に一人迷いながら道を歩いていて何事もおこらなかったのが奇跡のようなものなので(本当におそろしいことをしたもんだ)ポルトガルに行ってファドを聴きたいときは、タクシーをお店に頼んでもらうことをおススメします…。


さてさて。
そんなポルトガルは、出会う人に街並にもうすべてが温かい国でした。
料理も温かさを感じるもののひとつ。

魚介類が豊富で、米も食べられるうえに、味付けもくどくないので日本人好み!今まで訪れた国(っていってもそんなに行ってないけど)の中で料理はダントツにおいしいかったです!普段さほど食べ物に興味関心がなく、旅先でも「ビールさえ飲めりゃあいいよ〜」の私でも料理が楽しみになってしまったほど!

また、デザートもカステラ(カステラもボーロもパンもポルトガル語らしい)の故郷だけあって、本当に目からウロコがでてしまうほどおいしい&おまけに安い。私はパステル・デ・ナタというお菓子がとっても気に入ってしまって、毎日毎日飽きるほど食べ続けました。あと、コーヒーをはじめとする飲み物もおいしかったです。私が好きになったのは、ガラオンというミルク入コーヒーで、甘いお菓子によく合うので、よく頼みました。(最後の空港でもしつこくパステルデナタと、マフィン、それにガラオンを頼み続けました)おかげで、帰国後体重が今までで最高の4キロ増加…。顔も腹も心もパンパン状態で帰国っす。おそろるべしポルトガル料理です…。

今は日本でポルトガルのすべてが恋しくてたまりません。

(いつかアフロとふたりでポルトガルに住めたらなぁ)

と、本気で移住を考えている自分がいます。


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2008/6/25

ポルトガルひとり旅〜ロカ岬編〜  ポルトガルぶらり

翌日。
朝から物凄い筋肉痛。しかし旅のテンションというものは恐ろしいもので、本日はポルトガルに来たら絶対行こうと決めていた「ロカ岬」へ出発することにしました。ロカ岬はユーラシア大陸の最西端にある岬。深夜特急好きなワシとしてはユーラシア大陸の南の果てザグレスにも行きたかったのですが、日帰りでは無理がありそうだったのでまたの機会にすることに…。

この日も外は超快晴。朝8時だというのにあっついあっつい!早くもまぶしい太陽の光が…。
ロカ岬へ行くにはリスボンからシントラへ行き、そこからバスに乗り換えます。ロシオ駅からシントラまで10分おきに電車が出ており、定刻どおりに電車は発車。車内はボックス席もあり、とてもキレイです。そして電車に揺られること約40分。シントラに到着です。

シントラの駅についてインフォメーションで地図をもらいました。ここからバスでロカ岬までのバスが出ています。次の時刻までまだ時間があったため、目についたカフェでひとやすみ。

あまりにも居心地が良いカフェで時間を忘れておりました…。

「ロカ岬に行くんだろ?乗った乗った!」

おーこれはグッドタイミング!

車掌さんに促されバスに乗り込むと…。

ぐねぐねした坂道を飛ばしまくる運転手。ガンガンゴンゴン頭や肩が窓にあたる。ヘアピンカーブを慣れた手つきで走行する運転手。乗車しているオバサンたちにとってはそんな運転も日常茶飯事なようで、大声で笑いながら、会話を楽しんでいます。オイラの気分は頭文字D。すんげえ速度で走りまくり、お客さんの乗り降りのたび、急停車を繰り返す。とにかく荒い運転なので、カバンをしっかり抱えて、手すりにつかまっていないと転がってしまう。ポルトガルすべてにおいて言えることだけど、バスの運転はどれも荒っぽい上に、かなりのスピード狂。藤原とうふ店を地でいくポルトガルバスです。

「おええええええええ」

ゲボをこらえること約40分。ようやくロカ岬に到着しました。

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これがユーラシア大陸の最西端!
目の前には壮大な海が!断崖絶壁の岩の上から大西洋を眺めていると「来てよかった〜地球に生まれてよかった〜」と心の底から思いました。恐怖の運転に耐えた甲斐があったよ…。

中央の石碑には「ここに地果て、海始まる」とポルトガルの詩人カモンイスのステキな言葉が刻まれています。真っ青な空と海に深く感動してしまい、ロカ岬に気の済むまでいることにしました。

どれだけロカ岬にいたんだろう…。

「ジリジリジリ…」

焼け付くような背中の痒みで時間に気がつきました。

「うわっ!」

手をあててみてビックリ。あまりの陽射しの強さにオイラの背中は真っ赤に腫れあがり、水ぶくれが発生していたのです。ドラキュラ生活のツケがこんな場面で出てしまうとは…。ちくしょ〜。なんてこったい!赤く腫れあがる背中をおさえながら、ロカ岬を退散することに。

最後にインフォメーションで最西端到達証明書を発行してもらいました。これは5ユーロほど料金がかかってしまうのですが、自分の名前と日付、そして蝋印を押してもらえます。ちなみに私は7482番目でした。日本人の発行者が相当多いのか受付の人に流暢な日本語で「ありがとうね」と言われました。裏を見てみると、カモンイスの言葉が何ヶ国語かで訳されてる中に日本訳も発見。「証明書・ポルトガル国シントラにあるロカ岬に到達されたことを証明します(中略)…」

(受付のお兄さんの流暢な日本語といい、きっと沢山の日本人がここに立ち寄っているんだろうなぁ)

そう思うと嬉しくなりました。
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