久しぶりの映画の感想です。実は以前にも「天然コケッコー」など観ていたのですが、何となく書きそびれてしまいました…。
で、「殯の森」。河瀬直美監督の新作。いわずと知れたカンヌ国際映画祭グランプリ作品。あらすじは色んな所で書いているので割愛。
想像していたより、壮絶な映画だった。認知症や子どもを失った女性など重い背景を背負った登場人物ばかりで、しかも後半は二人道行状態…。
はっきり言えば、いくらでも短く出来た映画と思う。でも、このくらいの長さで描くことで心にくるものがあった。
物語の展開としては、ちょっとご都合主義かな…と思われる所があったり、ラストは「ちょっと…これで…」と思わなくもないけど、力技で寄り切られたような印象であった。
主演のうだしげき、尾野真千子は良かった。特に尾野はしっかり女優になっていた。前半の仕事に慣れない、グループホームの利用者にも慣れない初任のヘルパーらしい雰囲気から、後半のしげきと打ち解けてきた雰囲気は結構演技が出来ていたと思う。ちなみにこのコ、暗がりだけど脱いでます。結構胸があって、びっくり…。
弱点は音声の悪さ。台詞が聞き取れない。今回、英語字幕付きだったので、実は字幕を見ることで「あ、こんなこと言っていたんだ」と判る所も多かった。これは以前カンヌでカメラドールを取った「萌の朱雀」でも言えたことで、この監督の作品は字幕が付く海外の方が、何を言っているか判って賞が取れるのではないかと言われたほどである。
今後はもう少し音声処理に気を遣って欲しい。
ちなみに撮影は良かった。凄く被写界深度が浅いカットが多かったけど、フォーカスマンは大変だったろうな…
