今朝、昔の同僚が亡くなった事を聞いた。
お嬢さんで、育ちの良さが滲み出ているような、長身で
スリムなクール美人であった。
私と同期で、彼女の方が入社したのは3ヶ月ほど早く、
別の部署ではあったが、当時は若手同士で飲みに行ったりして、
よく話もした。
取引先の人との縁があって、結婚まで話が進み、寿退職の
はずだったのが、結局、まとまらずに、退職だけすることに
なったように記憶している。
その間、いろいろと相談や、話もした。相手の人は、
彼女よりも、自分の育った家庭や、親族関係を優先し、
大事にするといったところが見えて、彼女自身が、結婚に
踏み切れなかったようだ。
彼女が退職してから、再会したのは奇しくも、私の部署の
先輩が急死したときの葬儀であった。
それから、17年ほどの歳月が流れた。結婚もされ、
子どもさんもいるかもしれない。
享年44歳である。あまりにも早すぎる死である。
乳癌だったそうである。スリムな彼女には縁がなさそうな
病気であるが、3年ほど闘病生活をされていたようであるので、
転移を抑えられなかったのかもしれない。
本当に残念で仕方が無い。これまで、連絡のやり取りをしてきた
わけでもないし、全く、何の噂も耳にすることなく、長い年月を
過ごしてきたが、亡くなったと聞いた途端、頭は20年前に即座に
戻って、彼女の表情や、交わした言葉も鮮やかに蘇るのだから
不思議なものである。
同時に、まるで信じられない気持ちに包まれてしまう。
朝から、なんとも辛い気分に苛まれていた。
人が死ぬという事は、人が生まれる事以上に、大きな
出来事なのだ。
ほんの2-3年、職場を共にしたというだけであるのに、
その後、20年近く経っているというのに、その訃報に接して、
心がどうしようもなく痛む。
そして、今この世に生きているものは、力の限り、精一杯
生き続けなければとも思うのである。
今夜は、静かに彼女の冥福を祈りたいと思います。