一体どんな作品なのかと申しますと、
舞台は、フロスト共和国との長い戦争に終止符が打たれて
3年が経過した“戦災復興”途中の帝国。
主な登場人物は帝国陸軍情報部第3課(戦災復興課)のメンバー。
タイトル「パンプキン・シザーズ」は3課の小隊名と同じ。
社会を覆うブ厚い欺瞞を切り裂く刃となる、との意から。
軍隊モノですが停戦条約が結ばれてからのオハナシです。
彼らの使命は戦後の混乱期における国の治安であり、
戦争の後始末ですので、警察モノとして見ると納得出来る部分も。
刑事モノ、組織モノ、と云いましょうか。チームモノとか。
この辺は原作者の岩永先生のインタビューでも語られてます。
シリアスな部分もコミカルな部分も有り。
群像劇なのですが、主人公はこの二人、でしょう。
★アリス少尉★陸情3課実動隊小隊長。帝国の名門貴族マルヴィン家の三女にして次期当主。奇しくも士官学校の卒業と停戦が重なってしまった為、戦争の経験はナシ。彼女の貴族というプロフがヒロインのハク付けのみになっていないところは◎。帝国の黒幕と対峙する展開もありそうですから。戦後の混乱で陰謀の臭いがプンプンしてます。フィアンセがまたひとくせもふたくせもありそうでね;まっすぐな性格の強いお姫様。
★オーランド伍長★先の戦争では「901 ATT」(「不可視の9番」と呼ばれる極秘部隊の1つ。ATT=対戦車猟兵。)に所属。停戦後、放浪の旅をしていたが、たまたま作戦執行中の3課に遭遇し協力したのをきっかけに同課に迎えられることに。対戦車部隊に所属していた彼の戦闘能力は高く、「保身なき零距離射撃」はこのアニメの戦闘シーンの見どころ。こんな人に人を殺させないでくれよ、って胸が痛くなるようなキャラでね。。。
プラス、アニメVERでポイント高いのは何と云っても★オレルド准尉★
↑の二人が浮世離れしているので、世渡り上手を通り越して
スレッカラシ?なタイプのキャラが必要なんだろうな、と推察します。
オレルドのしたたかさはこの作品の社会の“フツー”なんだと思うし。
彼の視点を重用視することでスムーズに語れるハナシ、なのが
アニメVERの特徴でしょう。アニメVERの“温度”が低めなのは
このヒトのせい、多分。後半の盛り上がりはオレルドの熱血度が
上がることにかかっている気がします。熱血、似合わないけど;
似合わないヒトが密かに熱くなることで生まれるドラマもあるので
照れずにガンバレ!(笑)
え〜と、これは、ジャンルは何なんですかね?
架空の世界のハナシなのでFTと云えばFTだし。
しかし登場するのは“人間”ですので。
でも、“地球人”ではないってこと?(笑)
でもでも、作中で英語、独語が使われてますが?
(オタクっぽいつつき方。笑)
とりあえず、私たちの住むこの世界に近いカンジなので、
ある種のパラレル・ワールドモノ、として捉えるのがいいのかな?
ただし、テクノロジーは近過去(?)の水準。
19世紀初頭のヨーロッパの雰囲気です。
この辺りの時代を舞台に選ぶ面白さの1つに、通信手段の未発達さ
があると思うのですが、『パンプキン』では伝令犬が活躍してます。
“空想科学”の面もあり、“空想社会”の面もあり。
80年代のサイバーパンクSFブームの頃に、そこから派生した、
スチームパンクSF(蒸気機関が活躍する世界を舞台にしたSF、で
いいのかな?ちょっと不安。笑)が好みな私にはオイシイ設定です。
厳密にスチームパンクに分類は出来ないと思うんだけど、
19世紀風味のファンタジーってここ数年めっちゃ流行りですね。
正直、食傷気味な位。ま、サイバーパンク(近未来モノ)も
死ぬほど(笑)流行ったからしょうがないかな。ハイ。
スチームパンクSFは少々カタチを変えて日本のサブカルチャーに
根付いたんだなぁ、と思っているんですが、違うかしら?
あ、ちょっと脱線しすぎ;『パンプキン・シザーズ』に話を戻します。
面白い舞台設定だと思うし、好みではあるんですが
贅沢を云うと、斬新さには欠けるかなぁ・・・。
オタク好きのする設定てんこ盛りっつーか。
それと、カッコよさ重視なのは気持ちいいんですが、
ぶっちゃけ“甘い”です。いろんな意味で。
結構ツッコミどころが・・・。(笑)
原作漫画1巻に“考証無用”って書いてあるしねぇ。(笑)
確信犯なら許すしかないでしょう。甘いのは私か。
フィクションだから、むしろ荒唐無稽さは魅力ってことに・・・。
アニメVERには是非とも“巧さ”を追求して欲しいです。
まぁ、何が一番イイかって、伍長と少尉です!
伍長の気の弱い大型犬丸出しなキャラがまずヒット!
かつ、戦争の道具にされた過去が見え隠れするところ。
普段ヘタレなくせに最終兵器並の戦闘力ってのが好き。
さらに!
少尉の貴族生まれならではの天然御主人様っぷり!
女上司(ボス)としてはまだまだかな、ってカンジですが
それをカバーする熱血ぶりがカワイイので許す!
この二人の組み合わせだけでもう白飯3杯いけそうです。
すっごく好きなパターンだwww
伍長と少尉が初めて会った時の、エピソードがまたツボで。
我ながらベタな好みだとは思うんだけど。実際見せられると
あー、ヤラレターwwwとしか云えません。悔しいけど。
少尉の「首のあたりがチリチリする」って云う
“運命の出会いの予感”描写とかいいなぁ。(乙女ちっく。)
で、少尉が伍長のことを、飼っている馬と瞳が似ているって
云うに至って私はもう死んでいた、と。萌え秘孔が!(笑)
で、伍長と出会ったことは、つまり伍長は、自分にとって「良い運命」
であると少尉が云うって流れで奇声を発しながら破裂、みたいな。
何かこう云う、桃太郎と家来、みたいなパターンがスキで。
女桃太郎もスキだし。(笑)
少尉は伍長に“大義名分”を与えた存在なんだと思うんですよ。
それはイコール“レゾンデートル”(存在理由)を与えたというコト。
戦争が終わって、居場所をなくしていた軍人の伍長に
“戦災”と云う“敵”を示したことでね。
(この辺の二人の関係は今のところ漫画の方が面白いです。)
昨年10月スタートの新番組の中では
かなり期待していた作品でしたので「ヤッタ!!」ってカンジです。
放映前にもっとプッシュしておけばよかった、と後悔した位。(笑)
第1話って云うか、OPで「よしっ!当たった!」と思いましたもん。
GONZOやったね!!GJ!!
原作の漫画はその後に読みました。
こちらはまた別の記事にする予定。
(>>>1月24日
「パンプキン・シザーズ/漫画」)
基本的に、設定・ストーリーは漫画と同じですが、
構成にアレンジが加わっていると云う印象。
エピソードの順番とか、スポットの当たり具合とか。
漫画の方の連載はまだ続きそうなので、アニメはアニメの
最終回を迎えるものと思われます。楽しみ♪
原作が、増刊及び月刊に掲載されていた為だと思うのですが、
かなり凝縮されたつくりの漫画なのです。勢いがあるし。
それに比べると、アニメは話数に余裕があるからなのか、
(アニメ化する部分を限定しているでしょうから。)
「Men of Pumpkin編」ではオリジナルのエピソードが加わった
りしてます。これが無駄なく活かされる後半を期待します!
このオリジナル部分があったからこそ楽しめた、となれば
素晴らしいと思うのですが、どうなるかな♪
後半に入り「不可視の9番」と呼ばれる900番台部隊群の1つ、
「908 HTT」のただ一人の生き残りハンスも登場。
人道を無視した装備や、国際条約違反武器の使用など
表沙汰に出来ない帝国の“禁じ手”部隊群「不可視の9番」。
帝国が戦時中に設立したこの極秘部隊の痛くて哀しい、
やるせないエピソードです。